【メディア掲載】社員教育・人材育成に関するリサーチ&レポート Ⅳ | Essential Education Center

【メディア掲載】社員教育・人材育成に関するリサーチ&レポート Ⅳ

今回は、40〜50代会社員109名に対し、「自尊感情」に関するアンケート調査を行いましたので、その結果をもとにミドルシニアを考えてみたいと思います。

約6割のミドルシニア会社員が、「自分に自信がない」事実

「Q1.あなたは「自分に自信がある」と言えますか。」(n=109)と質問したところ、「あまり自信がないほうだと思う」が42.2%、「全く自分に自信がない」が12.8%という回答となりました。

同じ世代である私、この問いをされどう答えるかを考えました。おそらく(「きっと」とは、言い切れません…)「あまり自信がないほうだと思う」と答えます。

現在のミドルシニア(40〜50代)は、別の言い方をするとロスジェネ世代、団塊ジュニア、第2次ベビーブーム世代…同じ年に生まれた人が、今の倍くらいいる世代です。小さな頃から過度な競争にさらされ、社会人になる頃にはバブルが崩壊していて就職難などミドルシニアと呼ばれるまでに、何度もふるいにかけられ、評価をくだされている世代でもあります。

しかし、社会的には働き盛りの管理職が多い世代でもありますので、「自分に自信がない」と下を向いているわけにはいかないと思います。「自分に自信がない」ことを自覚していることが、何とか自信をつけたい、失敗してもなんとかなる…という意識につながれば、成長、成功も期待できます。

「胸を張れるほどがんばっていない」

Q1で「あまり自信がないほうだと思う」「全く自分に自信がない」と回答した方に、自分に自信がもてない理由を教えてください。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「胸を張れるほどがんばっていないから」が53.3%、「他者と比較してしまうから」が46.7%、「仕事がうまくいっていないから」が20.0%という回答となりました。

この理由を見ると、世相や社会的評価が自己評価に大きく影響を与えていることがわかります。ミドルシニアが、社会に出る前の中高生、大学生の頃の世相は、日本の経済は右肩上がり、バブル真っ只中某栄養ドリンクのCMに「24時間戦えますか?日本のビジネスマンの皆さん!」と煽られ、過労死という言葉が一般化し…。多様性とか、ワークライフバランスとか、自分らしさとか、今現在、盛んに言われていることとは違う方向で、頑張ることを半ば強制されてきた世代でもあります。

こんな世相が「自分に自信がない」なぜなら「胸を張れるほどがんばっていないから」という人が多いということに繋がっているのかもしれません。

「目標を設定・達成し、自分の成長を感じる」ことが必要

Q1で「あまり自信がないほうだと思う」「全く自分に自信がない」と回答した方に、どうすれば自分に自信が持てると思いますか。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「目標を設定・達成し、自分の成長を感じる」が40.0%、「ありのまま自分を肯定する」が38.3%、「成功体験を持つ」が26.7%という回答となりました。

ここでは、「自分に自信がない」けれど「こうしたら自信を持てるのではないか」ということを考えていたり、具体的に行動していたりという姿が見えます。ここに挙げられたことは、ミドルシニアに限ったことではないという点、どれも特効薬ではないという点にも注目したいところです。

自分自身のことを考えると「成功体験を持つ」ということがかなり効くと思います。成功するためには、ありのままの自分を肯定しながら、目標を設定し、それを達成していくことが不可欠だと思います。

研修の講師、研修を提供する側としても、自分自身を受け入れること、(今よりちょっとだけ頑張れば)達成可能な具体的目標の設定、またその達成度合いを測る、わかる指標の設定ということはとても大切なことだと思います。

「自信がない」先輩・上司と関わる若手・部下

この調査結果が出た時、若手の社員が「そんな先輩に育てられる私達って、どうなんでしょう?」という疑問、不安、焦り…どう捉えたら良いのか?どう答えたら良いのか?わからないことをつぶやきました。先輩、上司は「自信があるはず」「自信があるべき」「自信を持っていて欲しい」というのが若手・部下の当たり前なのでしょう。

自分に自信がもてない理由の中に「他者と比較してしまうから」というものがありました。これは同世代はもちろん、「自分が若かった頃と比べて…」と言った感じで、自分自身と若手、部下と比較した結果も反映していると思います。

仕事、会社だけではなく生活全般に「デジタル」が浸透していますが、若手・部下の世代にとっては当たり前のことが、先輩・上司にとっては当たり前じゃないということがあります。ミドルシニアが、デジタルネイティブに追いつくのは、結構きついと思います。

「えっ!まだガラケー使ってるんですか?」なんていう若手・部下の何気ない一言、そんな深い意味はなく、単に珍しいくらいのニュアンスで発せられた言葉7日もしれませんが、それを「古い」「遅れている」と否定的に捉え、「自信をなくす」のもミドルシニアの特徴なのかもしれません。逆にスマホに乗り換えるのはなんか「負けた、媚びた」感じで嫌だと頑なにガラケーを使い続ける。それもミドルシニアなのかもしれません。

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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