チャット、メール…オンラインコミュニケーションの言葉の重み | Essential Education Center

チャット、メール…オンラインコミュニケーションの言葉の重み

 テレワーク、リモートワークが徐々に浸透してきました。就職先を選ぶ基準で「リモートワークができること」が上位に上がってくる時代です。デジタルネイティブにとっては、LINEなど短文で、気軽にコミュニケーションをとることが普通。電話、メールですら、煩わしく感じるかもしれません。動画による情報発信、コミュニケーションも日頃から慣れ、親しんでいる世代が社会人になっています。

 Zoom®やGoogle Meet®、Microsoft Teams®など、ウェブ会議、オンラインコミュニケーションのツールがビジネスの世界で盛んに使われてる今でも、メール、チャットなど “文字ツール” は、主力ツールです。

 “文字ツール” は、受け手の心持ちやその時の気分で、全く違う伝わり方をすることに気づきました。発信者としては、相手の返信から「そんなつもりはなかった」といったニュアンスの感情を抱き、受信者としては、相手から送られてくる文章から「どういうこと?」というモヤモヤした感情を抱き…。

 “文字ツール”は、慎重に扱わないと180度違った伝わり方をしてしまうのでは?と不安を抱いています。今回は、オンラインコミュニケーションの言葉について、考えてみたいと思います。

ついサボりがち…感情表現

 Zoom®やGoogle Meet®、Microsoft Teams®など、ウェブ会議、オンラインコミュニケーションのツールでは、感情が伝わります。

 ビデオオンならば、表情も見えるし、マイクオンならば、口調、声の強弱、抑揚などで “感情” は、伝わります。オンラインの場合、対面の時よりも「大げさに感情表現をする」ということが、暗黙のルール化しています。感情表現が静か、緩やかなタイプの人でも、 “感情” は十分に伝わります(感情表現が「乏しい」と表現は、極端にネガティブな感じになってしまいますので、静か、緩やかと表現しました…)。

 しかし、プライベートではしょっちゅう使うスタンプや絵文字は、ビジネスシーンでは、少し場違い。スタンプや絵文字で “感情” を表現できれば、ある意味、楽なのかもしれませんが、文章だけで感情のひだ、機微みたいなものを伝えるのは、なかなか難しい。ついつい、サボってしまいます。

 そんなサボりがちな自分は、受信者になると、行間を読む、勘ぐるという行動に出ます。真偽はわかりませんし、他人と比べようもないのですが、私は比較的、ネガティブに発信者の “感情” を捉えてしまう傾向があるようです。メール、チャットの文面から「怒ってる?」「否定されてる?」「がっかりされてる?」というニュアンスを感じることが多い気がします。

 裏を返せば、私が発信した文章が(感情表現をサボった文章が)相手に同じ様に受け取られることがあるということでもあります。これと言った解決策があるわけではありませんが、文字ツールでも、感情表現は、サボるべきではない、サボりたくないと思います。

送信前に確認…ミスタイプ、変換ミス、宛先

 “文字ツール” での感情表現は、とても難しいと感じます。そもそも、文章に感情を載せようなどと思わなくても良いのかもしれません。ビジネスシーンでは、逆に事実だけを正確に伝えることのほうが重要なのかもしれません…。

 パソコンが普及し、手書きで文字、文章を書くことが極端に少なくなりました。生まれたとき既に、パソコンやスマホが普及していた世代は、少なくなったという感覚もないでしょう。簡単に入力した文字を削除、修正できることはとても便利で、間違ったところを消しゴムで消したり、修正ペンで塗りつぶしたり、訂正線に訂正印…この時間を別に充てることもでき、効率的、生産的になったことは、喜ばしいことです。

 簡単に文章を修正できる一方で、ミスタイプ、変換ミスを見逃し、送信(投稿)してしまうとそれを取り消すことが難しいという一面もあります。送信先、投稿先を間違えた場合は、取り返しのつかない事態にまで発展するケースもあります。最近では、送信(投稿)した文章を後から編集できるようになりましたが、少し前はミスタイプ、変換ミス、送信先・投稿先の間違いを誤爆などと表現していました。

 気軽に文章が送れるからこそ、送信・投稿前にもう一度(いや、ここは回数ではなく「入念に」としておきます)ミスタイプ、変換ミス、送信先・投稿先を確認したいものです。

映像、音声、文字…いずれも“コミュニケーション”

 原著、翻訳本を全て読んだわけではないので、ここでドラッカーを出すのは、少し気が引けるのですが…コミュニケーションは受け手によって成立する、受け手が前提であり主導権を持っていると言っています。

 オンラインコミュニケーションが、今までよりもずいぶんと身近になりました。対面でのコミュニケーションでは、身振り、手振り、アイコンタクトも使って、場の雰囲気や喜怒哀楽などの感情を伝えることができましたが、オンラインではなかなか伝わりません。

 オンラインにおける映像(Zoom®やGoogle Meet®、Microsoft Teams®など)、音声(電話など)、文字(メールやチャット)、いずれも “コミュニケーション” のツールであることを忘れないでいたいと思います。

 そのツールの先に、人間がいるということを実感しづらくなっていますが、相手がどう受け取るか、真意が伝わるか、どんな感情を抱くか…答えのない問いには、とにかく実践しかないのです。10人の受け手がいれば、10通りの捉え方があることが当たり前…それぞれ、その時々の最適解を見つけていくしかありません。

 EECのオンライン研修では、ちょっと実験的に、いつもと違うスタイルを試してみたり、受け手から「こんなふうに感じたよ」といったフィードバックをもらったり、非日常空間でも顔を見せる“癖”に気づいたり…そして「次からこうしてみよう!」と、次の一歩をどちらに、どのくらいの歩幅で、どんなテンポで踏み出すのか?受講生それぞれが最適解を見つける場を提供しています。

 一見味気ない(そういう感覚は古い?)オンラインコミュニケーションですが、まだまだ豊かにできるはずです。オンラインコミュニケーションを線に見立てると、細く、長く、相手が遠いイメージ(この感覚も古い?)ですが、親近感や繋がり、チームワークや一体感を感じられる空間にできるはずです。

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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