社会人としてのコミュニケーション力を育成し、活躍できる新入社員へ
―B社 新入社員研修レポート―

2025.02.25

お知らせ

新入社員が入社直後に直面するのは、業務の習得だけでなく「社会人としてのコミュニケーション」の必要性です。自分一人でできることは限られていますし、チームの中で成果を出していくためにも、スムーズな意思疎通や相互理解が不可欠です。

今回ご紹介するのは、B社様(対象:新入社員67名)を対象に行われた、コミュニケーション力を育成する実践型研修プログラムです。座学だけでなく、グループワークや体験活動を交えながら「社会人としてのコミュニケーション」を学び、待ちの姿勢ではなく主体的にコミュニケーションが取れる人材を育成することを目的としています。

研修の目的

社会人としてのコミュニケーションの基礎を理解する

同期同士のコミュニケーションを活性化し、今後の業務においても主体的・協働的な姿勢を身につける

研修プログラム概要

グループ実習で「主体的なコミュニケーション」を体感

研修では、受け身のコミュニケーションではなく、自ら働きかけるコミュニケーションを育むために、「グループ実習」を中心に取り入れました。以下のように、ステップを3段階に分けながら、4時間のプログラムを構成しています。

Step 1(導入 1時間)

  • オープニング
  • オリエンテーション
  • 「一方通行のコミュニケーション」体感
  • グループでの課題解決(基礎編)

Step 2(学びを活かす 2時間)

  • 小講義:「社会人としての視点」
  • グループ実習:「課題解決ワーク」
  • グループでの課題解決(発展編)

Step 3(まとめ 1時間)

  • 小講義:「社会人としてのリフレクション」
  • リフレクション・コミットメント
  • コミットメント共有・振り返り

一方通行のコミュニケーションを体感

普段の会話でも思わず起こりがちな「一方通行」になってしまうコミュニケーションエラーを、あえて実習を通して体験。指示を出す側、受け取る側のそれぞれに立ってみることで、自分の枠組みや思い込みに気づくきっかけを作りました。

グループでの課題解決

次に、グループで問題を整理・解決していくワークを実施。他者と協働することで、相手の考えや意図をくみ取る大切さを学びながら、課題解決に取り組むプロセスでコミュニケーションがどのように作用するかを体感してもらいました。

リフレクション&コミットメント

研修の締めくくりには、「社会人としてのリフレクションの視点」を学ぶ講義と、実習を踏まえた自己およびチームのふりかえりを行います。そこから、今後どのように自身のスキルを伸ばし、チームに貢献していくかを具体的に考える「コミットメント」を設定。学びを“次の行動”につなげるところまでが大きな特徴です。

研修後のアンケート&参加者の声

研修効果

「コミュニケーションについて、今後に活かせるポイントや視点は得られましたか?」という質問では、全体平均:3.8(1〜4 で評価)という高評価をいただきました。

受講者の声としては、

  • 相手の考えや表情・感情などの見えない部分を意識したコミュニケーションを心がけることが大事だと感じた。
  • 自分のコミュニケーションの取り方を振り返ることはなかなかないので、今後に向けてたくさん気づきがあった。
  • 先入観が正しい認識を阻害してしまうことに気づき、意識していきたいと思った。

といった感想が寄せられました。

コミュニケーションの活性化

「研修前と比べて、同期とのコミュニケーションは取りやすくなりましたか?」という質問でも、全体平均:3.7(1〜4 で評価)という高評価をいただきました

具体的なコメントとしては、

  • チームメンバー全員が積極的に発言に励む中で、話しかけやすい雰囲気ができたと感じる。
  • 実習内容が面白く、楽しみながら同期が何を考えて伝えようとしているのかを意識できた。
  • 相手のコミュニケーションの癖や特徴を知ることで、円滑な対話ができることを学びました。

研修担当者所感

本研修では講義だけでなく、実践型のワークを重視することで、 “自分の枠組み(コミュニケーションの傾向)に気づき、広げる” ことができます。

さらに、他者と協働し成果を出すための“社会人としてのコミュニケーション”を意識したグループでの課題解決実習は、研修後すぐに職場で活かせる学びへとつながっていると感じています。

まとめ

新入社員にとって、社会人として必要なスキルの基盤となる「コミュニケーション力」の習得は非常に重要です。待ちの姿勢ではなく主体的に会話ややり取りを進めること、そして自分の枠組みに気づき、相手を理解しようとすることが、これからのチームワークや成果にも大きく影響します。

B社様の新入社員研修では、座学だけでなく実践・体験を通してそれを深く学べる機会を提供しました。

こうしたプログラムを取り入れることで、新入社員同士のコミュニケーションが活性化されるだけでなく、今後の業務遂行に必要な相手を思いやる視点や主体的な行動力が身につくのではないでしょうか。

新入社員の皆さんがこの研修をきっかけに大きく成長し、それぞれの現場で活躍していくことが期待されます。


投稿者プロフィール

田中翔紘
田中翔紘
代表取締役

幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。
高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。

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