グループが機能する条件

 今回は、組織に関わる人やリーダーには大事な話だと思います。

 ここ最近、学校の先生向け研修(いわゆる教員免許状更新講習)で、保育園から高校まで、様々なカテゴリーの 先生” とご一緒する機会があります。研修の中では、 先生” という肩書きを下ろし、いち “参加者” として活動に参加して頂いています。

 様々な場所から集まる先生方なので、ほとんどが「はじめまして」状態からスタートです。10人弱を1グループとして活動に参加するのですが、印象的なのは、どの先生も非常に楽しそうで積極的だということ。活動後のふりかえりでも、「初めて会ったとは思えないくらい協力できた」「どんどんグループが良くなっていった」「安心できる関係だった」と、ポジティブな感想が多く聞かれます。

 少し突っ込んで「普段の職場と比べてどうですか?」と聞いてみると、皆さんフリーズ…。どうやら普段は違うようです。ある先生は、「5年以上同じ職場の先生より、今回のメンバー(はじめましてで一泊二日)の方が積極的に関われた」と言っていました。

グループでなぜ?” を考えてみると、

 ・皆で目指すものが明確(今回でいうと課題と目標)

 ・互いの思いをシェアできる場がある(今回でいうと活動後のふりかえり)

この二点が圧倒的に日常と違うようです。特段新しい内容でもなく、当たり前のことのような気もしますが、日常では中々実現できていないようです。

実現出来ていない理由として、最も多く挙がっていたのが【忙しさ】です。日々の業務に追われており、それどころではないようです。

忙しさの中でも大切にしたいこと

 心理的安全性が担保されているチームは、生産性が高いという結果(ブログ:心理的安全性という心理的不安)も出ており、忙しければ忙しい程、環境を整えることに注力した方が良いと思うのですが、 それどころでは無い という気持ちも痛いほどわかります。(よく現場の先生方とご一緒しますが、先生方のご苦労は相当なものです)

 学校の先生に関わらず、チームリーダーや組織に関わる人は、自身のチームや組織が、目指すものが明確でそれを共有出来ているか、また目指す過程でメンバー間に思い(や考え)をシェアする環境や雰囲気があるか、という部分は定期的に確認する必要があると思います。

 前述の通り、 忙しい ということは紛れもない事実であり、学校を含め、どの業種業態でも抱えている問題だと思います。仕組みを抜本的に変えるイノベーターがいれば良いのかもしれませんが、全てのチーム・組織に都合良く存在しているとも限りません。

 また、互いの関係性が長期的になればなるほど、思い切って物事を変えづらいという意識も生まれてくるでしょう。そこで、今回のように第三者を活用するということは、有効な手段だと思います。

 特に、非日常だからこそ顕在化する日常の課題や、乗り越えるきっかけも見えてくるものです。そのきっかけを使い、全員の意識が少しでも変われば、全員がイノベーターになることも可能です。時に、少しの きっかけ が物事を大きく動かします。

我々も、そんな きっかけ 機会 を提供していきたいと思います。

この記事を書いた人

田中 翔紘(Shoko,TANAKA)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター代表取締役。
幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。1986年兵庫県出身。

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