AI × EEC
2019.12.23
EECでは、研修の前後や、入学、進級時などに、“自分のことをどう捉えているか(自己意識)” を見える化するアンケート、『自己意識調査』を行なっています。 ※詳しくはこちら(ブログ:「それぞれの “今” を映す」)
2007年に開始したこの調査は、現在一万件以上のデータ数になっています。今回は、このデータをどう活用するかというお話です。
効果は人それぞれ?やった人にしかわからない?
その前に、私の長年の疑問を少しお話します。体験教育、野外教育といわれる分野で仕事をし始めて、最初に疑問に思ったことです。
「この活動をして、どんな効果があるの?」(否定的な意味ではなく)
現在もこの仕事を続けているように、私自身はこの教育の効果や意味を体感しています。また、数多くのお客様がEECのプログラムを選んで(継続して)頂いていることからも、一定の効果はあるのだと確信しています。
では、その効果が何かというと…。客観的に説明できるエビデンスが圧倒的に少ないと思っています。(勿論、研修ごとにレポートとして、成果報告はしていますが、今ひとつ弱さを感じます。)
体験教育や野外教育に携わっている様々な方にお話をお伺いしますが、この話になると、「この分野の効果は、人それぞれだから証明できない」「体験教育の効果はやった人にしかわからない」などなど…。納得出来る回答を頂けたことはありません。(青少年教育振興機構の調査結果などもあるのですが、個人的には…)
私も現場を見ていると、仰られている意味はよくよく理解できます。テストの成績のように、人間の内面が○×で点数化が出来ないことも。しかし、だからといって何もしなくて良いのでしょうか?
EECの効果測定
冒頭の話に戻りますが、EECではそんな思いのもと、効果測定の一指標として『自己意識調査』を活用しています。具体的には、研修の直前・直後で同じアンケートを実施し、その変化を見ています。
現在の成果報告は、その変化に対して、分析コメントを出しているというものです。データベースも一万件を超え、社内での分析精度も上がってきています。しかし、現段階では、まだ人間が分析をしている状況です。
そこで、今期からEECでは、『自己意識調査』のデータを
・対象年齢
・活動内容
・日数
・回数
・外部調査データ
など、様々な情報と掛け合わせて「AI」に読み込ませ、傾向分析が出来るように動き始めました。果たして「AI」は、人間が見えていない傾向を出してくるのか?もしくは、我々の感覚値を証明してくれるのか?非常に楽しみな取り組みです。
現場でのデータベース(自己意識調査とスタッフの感覚値)があるEECだからこそ、面白い答えが出るような気がしています。私個人は、「気がしています」と言っているくらいの、かなりの感覚型人間です。
感覚型人間と感覚型組織(EEC)が感覚でやっていくためにも、「AI」と仲良くやっていきたいと思います。進捗はここ(ブログ)でご報告していきたいと思います!
投稿者プロフィール
- 代表取締役
幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。
高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。
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