📻️ 停滞感を乗り越えよう!vol.2
ー見える化を活かす“ガチ対話”のススメー
2025.06.05
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🔎 「見える化」から始める組織開発
前回の記事では、組織が本来の力を発揮できる状態(Workする状態)にするために、「見える化」「ガチ対話」「未来づくり」という3つのステップをご紹介しました。
さて、今回は3ステップの2番目、「ガチ対話」にぐっと焦点を当ててみたいと思います。
🏃 見える化はあくまで「スタート」だった
組織の「なんかイマイチ…」の正体を数字データやメンバーのコメントを元に「見える化」し、全員で共有することで「停滞感の真因」は確かに掴めました。
しかし、真因が書かれたレポートを共有したり、メンバーの気持ちを知るだけで、現場はすぐに変わり始めるでしょうか・・・。残念ながらそれだけでは組織は変わっていきません。見える化はあくまでもスタート地点なのです。
真因が明らかになったのであれば、その次に必要なのは、「その真因にどう向き合うか」を、関係者全員で決め、共通理解を深めることです。そのために、「ガチ対話」が不可欠になるのです。

💡 “ガチ対話”とは? ―― 建設的に掘り下げる場
そもそも「対話」とは一体何でしょう?
教育学者であるパウロ・フレイレさんの有名な一説を見てみると・・・
“Dialogue is the encounter between men, mediated by the world, in order to name the world.”(意訳:対話とは、人と人とが世界を共有しながら、その世界に新しい意味を見出していく営みである。)
つまり、それは可視化された課題を「深掘り」し、メンバー同士の「共創」を促す、建設的な話し合いの場と考えてよいのではないでしょうか。
この「ガチ対話」の場では、意見の対立やちょっとした緊張感が生じることもあります。なぜなら、これまで見ないふりをしてきた真因や、自分たちの中にある「違い」に真正面から向き合うことになるからです。
🏋️ガチ対話を支える3つのポイント
この、時に痛みも伴う「ガチ対話」を実りあるものにするためには、いくつかのポイントがあります。
①安心して本音を言える場
参加者が「何を言っても攻撃されない」「否定されない」と感じられる安全な場であることが大前提です。この安全網があるからこそ、参加者は安心して自分の「本音」を出すことができます。
②ファシリテーターの適切な介入
対話がヒートアップしすぎた時に一呼吸入れたり、沈黙が続いた時に適切な問いを投げかけたりと、場の「温度管理」が対話の質を大きく左右します。
③対話ログの可視化
話し合われた内容を、ホワイトボードやオンラインボードなどにリアルタイムで記録します。【事実】【感情】【アイデア】のように視点を分けるなどして整理することで、議論の全体像が見えやすくなり対話を促進します。

🔄なぜ今“対話”が要るのか? ――「成功循環モデル」の視点から
「ガチ対話」は、まさに「関係性の質」や「思考の質」の向上に繋がる場にもなり得ます。
関係性の質:お互いの本音や感情を知ることで、共感が生まれ、信頼関係が育まれます。
思考の質:多様な視点に触れることで、「ああ、そういう考え方もあったのか!」と、自分の思考の「前提」が揺さぶられ、新たな見方を獲得できます。
関係性の質と思考の質を高めることをおざなりにすると、どんなに素晴らしい解決策も「やらされ感」のある“続かない施策”になりがちです。
ガチ対話こそが、施策を現場に根付かせ、組織が自ら動き出すための鍵なのです。
EECが“ガチ対話”を後押しできる理由──3つの強みと導入パターン
EECには、この「ガチ対話」の場を効果的に実現するための実績と経験があります!
①オーダーメイド設計
事前にその組織の歴史、文化、特に向き合いたい課題感を丁寧にヒアリングします。汎用的なフレームワークをそのまま使うのではなく、その組織に最適な対話の場をデザインします。
②効果的な介入
場を進行するだけの司会者ではなく、場のダイナミクス(参加者のエネルギーや関係性の変化)をきめ細やかに観察し、対話の温度を最適に保つために、ファシリテーションします。これにより、より深く、安全な対話が可能になります。
③No more やりっぱなしの研修
EECは研修での気付きを日常の変容まで繋げます。「発散(ガチ対話)」で課題を深掘りし、「収束(共通理解)」で議論をまとめて、そこから生まれた「行動計画の実行」や、その結果の「振り返り」まで伴走します!

📩一緒に組織をよりよくしていきませんか??
EECの研修はご希望に合わせて対応可能です!例えば・・・
・Essential Survey後の対話セッションだけ試したい。
・見える化 → ガチ対話 → 未来づくりを丸ごと伴走してほしい!
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投稿者プロフィール

- Sales&Promotion担当
大学卒業後、英語教師として自身の出身高校へ就職。その後、小学校へ異動し13年間小学校の教師を務める。勤務先の小学校でEECと出会い、一緒に子どもたちの成長に携わる。2025年5月よりEECへ。
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