お客様の“成功”を実現する研修とは?
―ファシリテーターそれぞれの“場のつくりかた”―

2025.08.01

お知らせ

「会議でなかなか意見が出ない。」
「アイデアを引き出す方法が見つからない・・・。」

そんな現場の“詰まり”をほぐす技術――それが ファシリテーション です。

私たちエッセンシャルエデュケーションセンターは、創業以来、多くの企業様に研修プログラムを提供し、ファシリテーターとして「お客様の成長」に伴走してきました。

私たち自身、会議の停滞には何度も直面し、その壁を越えるために技術を磨いてきました。

本記事では、そんな現場知をもとに “ファシリテーター”という役割と、その個性の活かし方 を解説します。

そもそも「ファシリテーター」とはどんな存在?

FAJ(日本ファシリテーション協会)によると、ファシリテーターは「集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きをする人」と位置づけられています。

EECのメンバーも参加者の様子を見ながら、時に刺激を与え、時に傾聴し、時に共感しながら、その場が参加者にとって有意義なものになるように働きかけています。

つまり、決まっているシナリオをこなす役割ではなく、場の様子を見ながら個性を発揮して参加者に関わる役割だということです。

“個性の発揮”という見方でEECのメンバーのファシリテーションを見てみると、まさに十人十色。

私は、「何か画一的な理想像(ゴール)があって、それを追い求めているというより、自分の個性をうまく活かしてファシリテーションしているな。」と感じました。

参考:https://www.faj.or.jp/facilitation/

EECスタッフの土田がファシリテーションしている様子。

“芸風”というレンズでファシリテーターを捉えてみる

そんなEECメンバーの個性的なファシリテーションを“芸風”という切り口で分析し、みなさんにもお伝えできればと思います。

参考記事:CULTIBASE 「ファシリテーターの”芸風”の構造」

この記事では、ファシリテーター固有の技、その背後にある価値観を含めた強みのことをファシリテーターの“芸風”と呼び、ファシリテーターの“芸風”は、「コミュニケーションスタンス」「武器」「信念」の3つに分解することができると説明しています。

コミュニケーションスタンス

記事では、以下のようなマトリクスを用いてファシリテーターのコミュニケーションスタンスを説明しています。

安斎勇樹さんが提唱するコミュニケーションスタンスのマトリクス

縦軸:触発型 ↔ 共感型

参加者に対して自ら働きかけて場を動かしていくのか、それとも参加者の言動に耳を傾け、共感的に受け止めながら進行していくのか。

横軸:論理重視 ↔ 感情重視

場の情報を構造的に捉え、言語化と整理を大切にするのか、それとも言葉にならない感情や空気を大切にしながら進めていくのか。

どんなスタンスをとることが「自分にとって最も自然か」を考えることが、ファシリテーションを効果的に行う上で非常に重要だと述べられています。

私は、自ら口火を切って積極的に参加者に問いを投げかけます。また話題を構造化して整理していくことを得意としています。

逆に、じっくりと参加者の思いに耳を傾けながら、参加者同士の気持ちを繋いで話を深めていくというコミュニケーションスタンスを得意としているEECのメンバーもいます。

武器

「武器」については、実際にミーティングや“ふりかえり”の場をホールドしたり、学習や創発の変化を生み出していく際に、ファシリテーターとして何を武器にしているか、というところも、芸風に大きく関わると述べられています。

私は「コミュニケーションスタイルそのもの」を武器にしています。意図を持って問いを投げたり、文脈の流れを見ながら誰に話題を振るか、次にどんな視点をもってくるかなどを考えながら場をつくっています。

比喩を巧みに使ったり、図解しながら話題を整理したり、遊び心のあるワークを入れたり・・・とそれぞれのファシリテーターが個性豊かな「得意技」を持っているのではないでしょうか。

信念

参加者との向き合う実践の背後にどのような「価値観や信念」をもっているか、という点も、ファシリテーターにとって多種多様であり、芸風に大きく影響すると述べられています。

こちらは非常に納得できる主張です。どのような振る舞い(目に見える部分)をするかは、信念や価値観(目に見えない部分)に大きな影響を受けているという考え方は、EECが大切にしているEEモデルでも同じ捉えをしています。

プロジェクターに映し出された資料を指し示しながら話す研修講師。

ぜひ、皆さんのお力に!

今回は、ファシリテーターとしての振る舞いについて“芸風”という見方で紹介させていただきました。

私達EECのが磨いてきたファシリテーション力は、研修後の“ふりかえり”を通して、多くの企業様にご好評をいただいております。

参加者のお声

・最初、自分の弱点、弱みとしてあげてたところが、“ふりかえり”(での問いかけ)を通して、実は “強み” だったんだということが出てきて、視野が広がりました。研修の前と違うなぁ、変わったなぁと思いました。

・他者からフィードバックしてもらえる喜びを得たからこそ、相手にもフィードバックしてみようという良い気づきが生まれる“ふりかえり”だったと思います。

EECは新入社員研修から経営層・幹部研修まで幅広くプログラムを提供しています。研修の場では、何のためにやるか、何をやるかも重要ですが、その場に起こるグループのダイナミズムやメンバーそれぞれのエッセンシャルをどう扱うか?も研修の成果を左右する重要な要素です。

EECに研修の相談をしてみようかな…と少しでもご興味持たれた方はぜひお気軽にご連絡ください!
👉️ https://e-ec.co.jp/contact/


投稿者プロフィール

土田陽介
土田陽介
Sales&Promotion担当

大学卒業後、英語教師として自身の出身高校へ就職。その後、小学校へ異動し13年間小学校の教師を務める。勤務先の小学校でEECと出会い、一緒に子どもたちの成長に携わる。2025年5月よりEECへ。

関連記事