人材育成 着地点がわからない、けれど心配いらない
2020.10.22
GAFA、SDGs、GRIT、VUCAなどなど、ある文章をまとめたものであったり、単に何かの頭文字を並べたものであったりといろいろだが、いわゆる横文字4文字で「何か」を表現することが多いような気がします。(後になって、いろいろと追加されることも多いような気がしますが…)これは西洋の文化なのでしょうか? 日本では、4=死を連想させるということで、4という数字を忌み嫌うからか、三種の神器や日本三大夜景などなど、代表の3つに焦点を当て「何か」を表現したり、読み、書き、そろばんなどと要点を括ったりすることが多い気がします。 番外編ですが、相撲の決まり手の数から、「たくさん」のことを「48」で表現することも気になります。体験型研修、野外研修との絡みで言えば、滝が連続する沢が「〇〇四十八滝」と呼ばれていたり、四十八曲峠(しじゅうはちまがりとうげ)や四十八瀬川(しじゅうはっせがわ)などの呼称があったり、この「48」という数字の意味…気になります。 こんなことが気になりがちな私の特性に従って、自分自身周辺のものや事について、書きたいと思います。
人材育成 最近知った “VUCA” の4文字
恥ずかしながら、「VUCA」という言葉を知ったのはつい最近のこと。まずは、「VUCA」とは何か…から。この4文字で「ブーカ」と読むらしい。
Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、現代の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワードとして使われています。 ー「BizHint用語解説」より
2010年代に入って以降、経済、企業、組織、自然環境、エネルギーなど、ありとあらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況を指す言葉で、「VUCAの時代が到来した」のように使われています。 自分の無知を正当化するつもりはありませんが、コロナ禍で “さらに” 将来の不透明さ、不確実さが増したことによって、再注目されたのかもしれません。ほんの1年前まで、今の状況を誰が予測していたでしょう…まさに予測困難な状況です。 「VUCA」の時代を生きる子どもたち、これからそこに立ち向かう若者は、今までの価値観のままでは、立ち行かなくなります。「VUCA」の時代とは、我々が身を置く、【教育・研修】の世界にとっての課題でもあります。いや、【教育・研修】の世界に突きつけられた課題です。 正解に速く、正確にたどり着くための力をつけること、答えを導くことがメインだった今までの【教育・研修】から、答えのない問いに(個人的には、真正面から、粘り強く、ひたむきに…といった言葉がここに入るのではないかと思います。)向き合い、答えを紡ぎ出す、問い自体を創造するための力をつける【教育・研修】への転換が求められています。
人材育成 OJT・研修・自己啓発は「人材育成の三本柱」
「人材育成の三本柱」はOJT、研修、自己啓発だと言われています。このOJT、研修、自己啓発の三本柱は基本的に対面(集合)を前提に考えられていますが、with/afterコロナの時代では、オンラインという要素が加わりました。これまでもオンラインによる人材育成も行われてはいましたが、その機会が爆発的に増えています。 テレワーク、Web会議の日常化、オンライン名刺交換、オンライン商談、オンライン面接などなど、コロナ同様、ほんの1年前まで、今の状況を誰が予測していたでしょう…。 この「VUCA」の時代を、大変な時代に生まれてしまった…と嘆くのか?答えのない世界に向き合えるなんて面白そう、幸せ、素敵…と思えるか?そんなそれぞれの「捉え方」自体も、その後に影響を与えるのかもしれません。 今まで【教育・研修】の機会に出会った、子どもたち、若者は「失敗したらどうしよう」「間違っていたらどうしよう」と試す、ぶつける、やってみる前から、いろいろ心配して結果、踏み出せない、動き出せない、言い出せない…そんな姿をたくさん見てきました。 でも「VUCA」の時代、心配いりません。誰も正解なんて知りません。そもそも失敗という概念もなくなるかもしれません。今まで心配していたことが嘘のような世界が待っているはずです。(そもそも「VUCA」の時代、そんな世界が待っているかどうかもわかりませんが…)
投稿者プロフィール
- Sales&Promotion担当マネージャー
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。
EECの前身であるOECに参画、国立青少年教育振興機構「中央青少年交流の家」、市議会議員を経て現在に至る。
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