コミュニケーションは、生きることそのもの

2021.04.29

お知らせ

最近、言葉、文章をもっと大切にしたいと思うようになりました。 私自身が、多くの語彙を駆使して、いろいろなことを表現できる方ではないのでなんとも言えませんが、聞く、読む、話す機会を通して、もっと上手く、いや上手い、下手の問題ではなく “伝わる” 言葉を使いたい、文章を書きたいという思いが強くなりました。 今回は、言葉、文章について書きたいと思います。

自己表現としての言葉、文章

“伝わる” 言葉を使いたい、文章を書きたいという思いが強くなったのは、自分自身を含めて、多くの人が、上手く自分を表現できないことによって “誤解” されているのでは?と感じることがあったからです。 受け取る側の問題、受信感度の差によるところも大きいのですが、発信する側が、“伝わる” 言葉を使う、文章を書くこと、その精度、質を高めることを怠ってはいけないと思います。 お互いがすれ違ったまま対話が進んでいけば、お互いは理解し合えず、関係性は脆弱なものになってしまいます。対話の入り口で、これ以上関係性を深める気はない、理解し合えなくても良いと判断してしまうケースも多々ありますが、何かの縁で巡り合ったのですから、それはそれでもったいないとも思います。 まずは、自分を表現する手段として、“伝わる” 言葉を使う、文章を書くことを意識する必要があるのではないでしょうか? ともすると、受け取る側の問題、受信感度に “伝わらない” ことの原因を求めてしまいがちですが、それでは、コミュニケーションの深化は期待できません。

他者理解としての言葉、文章

自分自身を表現するために、“伝わる” 言葉を使う、文章を書くことを意識することは、同時に他者を理解することにも繋がります。 自分自身を表現する努力の過程で、他の人だったら、こんな状況、こんな感情をどう表現するのだろうということに思いを巡らせることがあります。自然発生的に思いを巡らせるのか?それとも意識して思いを巡らせるのか?これは、人それぞれかもしれませんが、必要な視点であることは間違いなさそうです。 発信する側が、“伝わる” 言葉を使う、文章を書くこと、その精度、質を高めることは、受け取る側としての受信感度を高めることと同義です。 他者から発信された言葉、文章だけではなく行動、態度、表情などを含む様々なメッセージを理解するために “尋ねる” こともあると思いますが、発信する側が、“伝わる” 言葉を使う、文章を書くこと、その精度、質を高めることは、その尋ね方にも大きく影響します。 何がわからないのか?何が知りたいのか?が “伝わる” ことで、対話は促進されます。その結果、他者理解が深まります。

自己理解としてのコミュニケーション

自己表現と他者理解、この過程で、“伝わる” 言葉を使う、“伝わる” 文章を書くことが大切であると感じているのは、同時に、それが “自己理解” に繋がると考えているからです。自分の本質に、自分自身で迫っていく、自己内観を深化させるには、精度の高い言葉を駆使する必要があると思います。 これまで「コミュニケーションの中で、最も大切なのは自分と自分のコミュニケーションである」と、事あるごとに表現、発信してきました。 時に、目をそらしたくなるようなものにぶつかるかもしれません。目をそらそうとしている自分を認めざるを得ないかもしれません。また、目をそらそうとしている自分を認めようとしない自分に出会うかもしれません。 自分とコミュニケーションをとることで、見えてくるもの、事…。それを紡いでいくこと、それを表現していくことが、生きることそのもの、学ぶことの本質だと思います。そして、それと並行して、仕事であったり、学校生活であったり、身近に起こる様々な事象に対して、交信することが “コミュニケーション” なのだと思います。 良く「何のために勉強するのか?」「何のために学校へ行くのか?」「なぜ仕事をするのか?」という問いが社会に発せられます。どの問いに対しても、私だったら「自分を知るため」と答えるでしょう。 そんなこんなで、企業研修、学校教育に関わる身としては、「自分を知る」ためのお手伝いを手を変え、品を変えしているということになります。その仕事を通じて、自分自身も「自分を知ろう」としています。真摯に自分と向き合い、謙虚に自分を受け入れ、他者を尊重することを意識しながら…。

投稿者プロフィール

鈴木浩之
鈴木浩之
Sales&Promotion担当マネージャー

大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。
EECの前身であるOECに参画、国立青少年教育振興機構「中央青少年交流の家」、市議会議員を経て現在に至る。

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