AI時代の教育

 かなり間が空いてしまったが、前回記事の続きで、『学校教育総合展 EDIX 学校教育ITソリューション』について。

 日本最大の教育総合展で、どのような話がされていたかを書きたいと思う。

 GoogleMicrosoftといったIT大手や、文科省、大学教授などによる講演の9割以上は、AI、プログラミングなど、ICT関連の話題が中心であった。2045年には人工知能(AI)は人間の脳を超える『シンギュラリティ(技術的特異点)』に到達するといわれている今、いったいどのような教育が必要なのか?

教育環境は物凄いスピードで変わっている

 アクティブラーニング2018年に、タブレット端末などで利用できる「デジタル教科書」を使えるよう認める改正学校教育法が成立。電子黒板との連携で、学習が効率化するという。

  EECが関わっている学校でも、タブレットを活用した授業を行っている学校は数多くある。また2020年には、小学校でプログラミング教育が必修科する。

 これから(今?)の子供達は、当たり前のように、デジタルやAIがごく身近に存在しているということである。

 今回衝撃的だった話の一つに、「テストでのカンニングがなくなる」というものがあった。スタディログといって、「デジタル教科書」を使用することで、勉強の進捗やテスト結果、更には、どのページどの項目どの問題を何秒見ていたか何回見たかなどがデータ(ログ)として残るという。そのデータを元に、AIがその子どもの理解度を割り出し、テストで急に普段出来ない問題が出来ている子どもに赤信号を出すという。(鉛筆転がすテストの奇跡はないのか、、とも思うが。)

 結果的に、カンニングが出来なくなり、極論テストも必要なくなるという話だ。今の話は少し窮屈な気もするが、実際スタディログが活用出来るようになると、今までのような集団に対する一編的な指導ではなく、子どもそれぞれに合った学習スタイルや学習計画、ふりかえりが可能になるという。とにかく、戦後から続いてきた学校・教育の様子は大きく変わろうとしている。

今の時代だからこそ

 アクティブラーニング前述の通り、教育現場(学校現場、ベンダー共に)は、AI、プログラミング、ICTなどを取り入れようと頑張っている。しかし、多くの登壇者の講演でも語られていたが、今の時代だからこそ、人間としての力をつけることを忘れてはならない。これだけAIやロボットが発展してくると、定型的な仕事や作業がなくなることは間違いない。

 そこで考えなければならないことは、我々人間は人間として何をやるのかということである。想定外の事態への対応や、0から1を生む発想、前例のない課題の打破、一見無駄とも思える人と人との関わりやそこに生まれる感情・思いなど、人として出来ることや大切にすることを、今一度考え直す必要があるのではないか。

 AIやロボットを否定したり、そこに依存するのではなく、共存するために出来ること。それを自発的に学び、考えていく、「アクティブラーナー」の育成が必要であるということだ。

 個人的に感じることとして、便利になったテクノロジーへの依存で、考える機会はかなり減っているように思う。それに伴い考える力も落ちてきている。(正確にいうと、上手く利用して考える力を伸ばしている人もいるので、二極化している)考える機会と考える力をつけるために、非日常の空間・体験で、試行錯誤をすることは非常に有効である。(この有効性をAIを使って立証させていく)

 EECの理念は、「自分らしく後悔の無い人生のために」である。AIやロボットと共存しながらハッピーな人生を送るために、我々は全力で考え続けたいと思う。

この記事を書いた人

田中 翔紘(Shoko,TANAKA)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター代表取締役。
幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。1986年兵庫県出身。

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