【企業研修】本物のチームビルディング、現状を打破するブレイクスルーに必要なことは?

なぜ今、体験型研修で “人間力” 育成が求められているのか?

 いろいろな経済指標では、上向いているとも言われている日本経済。しかし、まだまだ展望は開けず、不透明で、現場にはその実感がないというのが正直なところでしょう。そんな状況でも「何とかしたい」と考え、「何をどうしたらよいのか?」と悩んでいる企業、ビジネスマンが多いような気がします。高度なスキル、確かな技能…これらは保有能力でしかありません。それらを生かし、発揮能力、実践力にしていくためにはそれを使いこなす強固な “人間力” が必要です。少子高齢化、グローバル化、人工知能の台頭などなど、今まで誰も経験したことのない未来に正解はありません。自分たちで創り上げていくしかないのです。だから今、机上の理論、理屈ではない、リアルな体験の中から “人間力” を育成する研修が求められているのです。

 EECでは、そんな現場の声に応えるべく階層別、テーマ別で企業の人材育成メニューを構築しています。今回レポートする研修は、階層としては“管理職”、テーマはチームビルディングとブレイクスルーです。EECの企業研修で用いる手法は、主に “野外プログラム” です。それを支える理論的なバックボーンは “体験学習法” です。

自分達でチームを創ると言うこと、チームビルディングの本質とは?

 ちなみに今回用いた手法は、いかだと沢登りです。いかだは、グループ(あえてここでは“チーム”ではなく、“グループ”と表現します)でどんな形にするのか?どのように造るのか?どうやって漕ぐのか?など、無限の選択肢があります。「選択肢がある」というと「いくつかの中から正解を選ぶ」というニュアンスが強いのですが、ある一定の制約条件の中で、メンバーそれぞれが意見を出し合い、自分たちにとっての最適解を探っていく、構築していくという意味で「自由」と言った方が近いかもしれません。これは、実際のビジネスシーンでも同じことが言えるのではないでしょうか?“いかだ”という、一見ビジネスとは何の関係もない事象の中に、チームとは?そこに自分はどう関わっていくのか?目的と手段をどう共有していくのか?メンバーをどう引き込んでいくのか?などについて、考える機会はふんだんに用意されています。また、それを試す、実践する機会も同様です。その考え、実践、体験そして気づきをメンバーが共有することで、グループがチームになり、さらに発展していく。それがチームビルディング、チームデベロップメントにつながると考えています。

強さではなく、しなやかさ…ブレイクスルーの本質とは?

 もう一つの活動、沢登りは未知の体験であり、何かに取り組む自分自身としては未知の領域です。明らかに困難、また不可能とさえ思える状況で、自分自身に何を語り、どう振る舞うのか?これは実際のビジネスシーンでも、幾度となく遭遇する場面でしょう。特に管理職にとっては、その繰り返しが正に自分自身のキャリアであり、企業にとっては歴史そのものであるように思います。“いかだ”同様、一見ビジネスとは何の関係もない事象に、個人、チーム、企業の姿が投影されていくのです。メンバーそれぞれの保有能力を最大限に発揮したとき、それがチームの力となりそこを乗り越えられるのです。例えば5人のチームで考えたとき、メンバーそれぞれのチカラの最大値が1とした時、チーム力は5かと言えば決してそうではなく、それが6にも7にも膨れ上がっていきます。また、メンバーそれぞれのチカラも1ではなく、2にも3にも引き上げられる…これがチームの強みであり、それぞれがブレイクスルーするきっかけでもあると思います。今回の研修で、そんな瞬間に出会い、それを共有し、そこから得た気づきをビジネスシーンで発揮していただきたいと切に願います。

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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