改めて “野外” というフィールドについて

2019.02.05

お知らせ

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。 今回は、私たちEECが企業の研修、学校教育の支援、社会教育や生涯学習などで活用している “野外” というフィールドについて、改めて考えてみたいと思います。

野外とは何なのか?

皆さんは “野外” と聞いて、どんな情景を思い浮かべるでしょうか? 子どもの頃の泥遊び、鬼ごっこ、探検ごっこなどから始まり、野球やサッカー、スキーやスノボなどのスポーツ、海水浴、釣り、山登り、山菜採りやバーベーキューなど様々だと思います。 室内であれば、暑いときはクーラー、寒ければ暖房、暗ければ照明などなど快適に過ごす事が容易です。雨や雪に濡れることもありません。 安定した快適な生活を送るための拠点として、自然環境の厳しさ、変化から身を守るための避難場所として、皆が集まる憩いや団欒の場所として、家や学校などの建物がありますし、便利さ、快適さを求めた結果が文明です。 しかし、私たちは通勤、通学で外に出なければならなかったり、広いグラウンドでスポーツを楽しんだり、目の前に広がる風景を見てみたいし、新鮮な空気を目一杯吸いたいなどなど、それぞれの事情、動機によって “野外” に出かけます。

教育と野外の関係?

“野外” は、教育の場であると共にパートナーでもあります。 “場” ということについては、様々なアクティビティをするフィールド、私たちEECの場合、参加体験型の実習、山登りやロッククライミング、沢登り、カヤックやイカダなど室内ではなかなかダイナミックに展開できない活動をする場です。こういった様々なアクティビティを行う事で、個人・グループに葛藤が生まれます。感じた事に対して実際に行動する事で、次の気づき、学び、さらには日常生活の変化、個人・グループの成長に繋がっていきます。 そして、そこに圧倒的なリアリティを加味するという意味で、“野外” は、欠かすことのできないパートナーという捉え方ができます。広狭、勾配、遠近、寒暖、晴雨、明暗などなど室内では容易にコントロールできるモノや事も、“野外” では、どうすることもできないモノや事になります。日常生活の変化、個人・グループの成長に繋がるから、“野外” での体験にこだわっているとも言えます。 もちろん、場面によっては、室内で環境を統制しながら学ぶ方がより深い気づき・学びに到達することもありますので、“野外” でなければダメだとは思っている訳ではありません。EECでも室内での活動は、積極的に取り入れています。 取り繕えない、ごまかしがきかない、行動が結果にダイレクトに繋がる…そんな状況を求めてきた結果、 “野外” に辿り着いたという方がわかりやすいでしょうか?またそれは、到達点ではなく、通過点に過ぎません。 私たちは意識する、しないに関わらず “野外” から、様々な影響を受け、そこから学んでいます。時には私たちを拒み、手に負えず害をもたらす事もありますが、これからも教育の場として、またパートナーとして “野外” と付き合っていきたいと思います。 次回は、“野外” 同様、EECにとって教育の場、パートナーとしての “グループ” について考えて見たいと思います。  

投稿者プロフィール

鈴木浩之
鈴木浩之
Sales&Promotion担当マネージャー

大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。
EECの前身であるOECに参画、国立青少年教育振興機構「中央青少年交流の家」、市議会議員を経て現在に至る。

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