研修目標は “普通” ?

私が担当したある研修で、参加者の方にオープニングの場面で研修に対しての目標を聞いてみました。

「目標は “普通” です。」 そんな答えが返ってきました。

目標が普通とはどういうことでしょう?

気になったので、その方(仮にAさんとします)に、少し詳しく話を聞いてみることにしました。

私  :「 “普通” とは、どんな状態のことですか?」

Aさん :「 “普通” とは、チームメンバーの中でいつも真ん中程度という状態です。」

私  :「他の人より良い成績や結果を出したらダメということですか?」

Aさん :「はい。真ん中くらいが一番良いです。」

他の人より出来ない状態や悪い結果を避けたいというのは何となく理解できるのですが、他の人より良い結果も好まないということには大きな驚きがありました。

Aさんいわく、他の人よりも目立った成績を出したり、本気で頑張っている姿を見られたりすることは、「後で何を言われるかを考えると怖い」ということでした。

特に、LINEなど自分には見えないネットのコミュニティ内などで、否定されたりバカにされたりすることが怖いと話していました。他のメンバーも最初は、「目標が普通」ということを笑っている様子も見られましたが、

Aさんの話を聞いていくと、様子が変わり、Aさんの考えに共感できるという意見が大半を占めていました。さらに驚いたことは、Aさん含め共感していた多くのメンバーも、今までにネット内で否定されたりバカにされた経験は無いということです。

情報化社会で出来たバーチャルのコミュニティに対して、疑心暗鬼に似たネガティブなイメージを持っている方も多いようです。

■ 自分を持つ大切さ

いつの時代も、陰口や自分のいない所での自分に対する批判は、決して気持ちの良いものではないと思います。しかし、これだけインターネットが普及した今、状況は大きく変わってきています。(個人がネット上で炎上するなど、昔では考えられない状況ですよね。)

今の時代、昔以上に重要なことは、 “自分を持つ” ということではないでしょうか?何か行動を起こしたり目立つことで、批判を受けることもあるかもしれませんが、それを気にし過ぎるあまり、自分を押し殺したり、自分に嘘をついてしまったりするのは、あまりに悲しいものです。人に何を言われようが、自分に素直に生きることが、後悔の無い人生に繋がっていくと思います。(もちろん、自分勝手で良いというわけではないですよ!)

■ 心理的安全性(サイコロジカルセーフティ)

Googleの発表により、近年話題になっている『心理的安全性(サイコロジカルセーフティ)』

“自分の言動が他者に与える影響を強く意識することなく感じたままの想いを素直に伝えることのできる環境や雰囲気のこと”

心理的安全性が高い組織・チームでは、大幅に生産性が上がると言われています!

やはり、自分を押し殺し、「目標は普通です」なんて言わなくても良い、想いを素直に伝えることのできる環境づくりは、企業にとっても重要な要素になってきているようです。

EECでは、体験を通して自分自身の本音と向き合い、またそれをチームでシェアしていくことで、本質的に強い組織、そして個々人が自己実現出来るような機会の提供しています。

この記事を書いた人

田中 翔紘(Shoko,TANAKA)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター代表取締役。
幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。1986年兵庫県出身。

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