「オンラインコミュニケーション」に関するアンケート

2021.02.18

お知らせ

EECでは、コロナ禍以降、企業経営者、会社員、フリーランス・自営業を対象(n=117)に、web会議・テレビ会議など、コロナ禍の「オンラインコミュニケーション」に関する調査を行いました。 本調査は、リモートワーク状況下で求められる【オンラインコミュニケーション】の実態や課題を明らかにし、組織における人間関係の改善や、コミュニケーションの活性化に資するデータ・知見を経営・人事に提供する目的で実施致しました。

調査結果概要

業務におけるweb会議・テレビ会議の使用状況

業務において、web会議・テレビ会議などを使用したことがありますか?」(n=117)という質問に対して、82.9%が「使用したことがある」と回答。
また、一度のweb会議・テレビ会議の時間(n=97)は、1時間~2時間が57.7%で最も多く、次いで1時間以内が38.1%という結果になった。ほとんどの場合、2時間以内で終了していることがわかる。
さらに、web会議・テレビ会議に同時に参加している人数(n=97)は、3人~5人59.8%と最も多く、次いで6人~10人が20.6%という結果になった。
多くの人が、日常業務の中でオンラインを介してコミュニケーションを図っていることがわかった。  

web会議・テレビ会議における課題

web会議・テレビ会議で気になることはありますか?」(n=285)という質問に対して、96.8%が「気になることがある」と回答。 内容は、「接続トラブル」が48件と最も多かったが、「相手の感情や気持ちがわかりづらい」「なんとなく違和感やストレスがある」など、非認知領域の回答が多く見られたことも注目すべき点である。
 

より良いweb会議・テレビ会議のために必要なもの

より良いweb会議・テレビ会議のために必要なものは?」(n=143)という質問に対して、「発言方法や質問方法など、web会議・テレビ会議に関するルール」という回答が46件で最も多かった。 また、「司会進行ができる人の育成」35件や「web会議・テレビ会議の練習の場」29件といった、人材の能力アップを求める声も多く見られた。
 

『オンラインコミュニケーション』の困りごと

『オンラインコミュニケーション』の困りごとについて、自由記述で回答を募集したところ、想いのや雰囲気の共有といった、数値化しづらい部分での不安感や違和感といった回答が多く見られた。 <自由回答・一部抜粋> 20代会社員女性 :同じ時間を共有できているか不安になる。 40代会社役員男性:不安になって、話が入ってこない。想い、熱意 を共有できるのか 疑問 40代フリーランス男性 :雰囲気の共有はできない。 30代会社員男性 :突っ込んだことを言いづらい。 40代会社役員男性:どうしてもコミュニケーションの量が減ってしまいます。 20代会社員女性 :話している人と目を合わせられないのが1番気になる。

まとめ「オンラインコミュニケーション時代にこそ、目に見えない領域に目を向ける」

Afterコロナではなく、Withコロナと言われて久しい今、web会議・テレビ会議などのオンラインを介したコミュニケーションは、仕事を進める上での必須条件になりつつある。 本調査結果からも、多くのビジネスパーソンが、実際に「オンラインコミュニケーション」を活用していることがわかった。 しかし同時に、「オンラインコミュニケーション」に対しての課題や違和感が多いことも事実である。課題や違和感の中身を紐解くと、相手の感情や気持ち・雰囲気といった、目に見えない非認知領域に関する部分が多い。 画面越しの限られた情報や接続トラブルといった要因から、他者の感情や気持ちを読み取ることが、オフラインで対面していた状況以上に困難になっていると考えられる。非認知領域のミスコミュニケーションから、離職率の増加や人間関係の悪化に繋がることは容易に想像される。 今まで(オフライン環境下)あれば、休憩時間や移動時間といった “余白時間” でのコミュニケーションで解消されていた部分も多いはずである。 オンラインコミュニケーションが当たり前になった時代だからこそ、コミュニケーションの根幹とも言える感情や気持ちといった “目に見えない領域” も重視すべきである。  

投稿者プロフィール

田中翔紘
田中翔紘
代表取締役

幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。
高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。

関連記事