EECが提供する『新入社員研修』とは? その2

2019.05.02

お知らせ

その1の続きです。

Essential Pyramidの活用

『Essential Pyramid』を用いる一番の理由は、自己内観(自分の意識やその状態を自ら観察すること)の視点を作ることです。現場経験の無い新入社員の段階で、社会人として「今の自分の “強みや課題” は何か?」と問われても、中々答えることは難しいでしょう。

そこで、『Essential Pyramid』の21項目(Essential マインド・スキル)を使います。EECの新入社員研修では、研修の冒頭にこの21項目を使って、自己分析(セルフチェック)を行うのですが、本当の意図は自己分析ではなく、自分を見る為の視点の導入です。「あー、仕事をしていく上で、こんな視点で自分を見るのか」と思って貰えれば十分なのです。

体験の活用

次は、自分を観る視点を持って、体験型プログラム(チームでの課題解決実習など)に取り組んでもらいます。EECでは、仕事や日常業務とは一見関係の無さそうな、野外の実習を用いることが多いのですが、実はそこには仕事で起こる様々な状況が凝縮されています。

決まった正解の無い課題にチームで協力してどのように取り組むか。自分自身がそこにどの様に関わっていくか。柔軟なアイディアや実行力、人を巻き込む力や目標設定、進捗管理。まさに仕事で成果を出す為に必要な力や乗り越えなければならない状況が凝縮されているのです。

また、EECが野外実習など体験型の活動を活用している大きな理由に、 “リアリティ” があります。私は、「人は実感無くして学ばない」と考えています。いかに研修講師が、「仕事にはチームワークが必要!」と説いた所で、自分自身がそれを感じていなければ、自分ごとにはなりません。イコール学びにはならないのです。しかし、チームワークが必要なリアルな状況に直面すると、様々なことを考え、実行します。それこそが学びの瞬間であり、成長の力なのです。

体験をふりかえる

EECの体験型研修では、体験をふりかえり学びに繋げることを大切にしています。体験の中で、どの様な自分がいたのかを『Essential Pyramid』の21項目でふりかえります。冒頭の自己分析と違い、リアリティある体験の中の自分をその場でふりかえるので、自身の本質が見えてきます。

「チームにこんな影響を与えることが出来るんだ!」、「一歩踏み出す力がある!」、「自分の意見を言うことに抵抗がある…」、「周りに流されてしまう…」などなど。

また、そのふりかえりをチームでシェアすることで、他者理解・自己理解が深まっていきます。

教えない教育

EECでは、新入社員研修に限らず『教えない教育』を実践しています。正確には、『本質的には教えることは出来ない』と考えています。

前述の通り、当事者意識を持って自分自身で気づき・学ばない限りは本当の力にならないからです。またそれこそが、自分で自分を成長させながら、仕事を楽しんでいく為の秘訣だと思います。

現代では、人は人生の多くの時間を使い仕事をします。近年、ワークライフバランスや働き方改革が注目されていますが、自分自身で「終業時間や週末(休み)が待ち遠しい仕事ではなく、仕事を通して人生を豊かにする」ことができれば、更に幸せになれるのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

田中翔紘
田中翔紘
代表取締役

幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。
高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。

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