お陰様で、EECは今期で22期目になります。
先日全社で、半期のふりかえり(検証、分析)と後期へ向けた目標設定のミーティングを行いました。その際に、全員で2027(30期)Visionの話し合いをし、タイトルにある「教育(Essential Education)の力で世界をハッピーに」というものが出てきました。まだ(仮)という段階ですが、個人的には気に入っています。
今回は、Visionと社名でもある、『Essential Education』について少しお話したいと思います。
■ 『Essential Education』とは?
『Essential Education』を直訳すると、「本質的・不可欠な教育」になります。一般的な教育は、教室の中で指導者や講師が生徒(対象者)に物事を教えるといったイメージが強いと思いますが、EECが創業から行ってきた “教育” は、生徒(対象者)に対して一方的に物事を教えるのではく、「本気になり自分自身と向き合う機会を提供する」ということです。言うなれば、「教えない教育」ということです。
その機会の中での “気づき” が学びの原点です。体験を通して、自分の内面に目を向け、自分自身がどう在りたいのかを考え、次の行動で試してみる。またその行動をふりかえり、自分自身へ向き合い、次へ進んでいくという繰り返しです。誰かが誰かに物事を “教える” ことは、教育のほんの一部でしかないと思います。また、今の時代背景を考えると、大人が子供に教えられることには、かなり限りがあるように思います。単純に大人(教える人)、子ども(教わる人)ではなく、共に学んでいくというシンプルな話だと思います。「自分で自分を成長させる力を育む」ということが『Essential Education』であり、教育の本質だと考えています。
■ 社名の変更
冒頭にお伝えした通り『EEC』は今期で22期目になりますが、創業から4年前までは『OEC』という社名でした。正式名称は、『アウトドア・エデュケーションセンター』です。アウトドアエデュケーション=野外教育を看板に掲げていました。実際の所、『EEC』に社名を変更した今も、体験型プログラムとして野外の活動は我々の中核でもあり、非常に大切なコンテンツです。
ではなぜ社名を変更したのか?(私が代表に就任して間も無くだったので、大きな意思決定として緊張した記憶があります。)一番の理由は、自分達が本質を見失わないようにということです。
野外というコンテンツは、教育・研修としてはかなり特異な分野で、目立つのためにどうしてもそちらに目が行きがちです。しかし、誤解を恐れずにいうと、コンテンツは “野外” でなくても良いのです。重要なのは、なんの為にやっているのかということです。
前述の教育に対する考え方や、理念である「自分らしく後悔のない人生のために」を実現するために、『Essential Education』を冠に掲げました。(社名変更した理由はもう少し他にもあるのですが、それはまたの機会に)
この記事を書いた人

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有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター代表取締役。
幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。1986年兵庫県出身。
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コメント
[…] EECって何業界?という問いそのものがナンセンスに思えてきました。EECは、 “野外教育業界” の企業ではありません。少なくとも自認はしていません。Essential Education というこれまでにない分野、業界を作ろうとしているのだと思います。このあたりのことは、社長の書いたコラム「教育(Essential Education)の力で世界をhappyに」も是非ご覧ください。 […]
[…] もう一つ、大切なポイントとして、教えることにも弊害があるということです。一般的に、“教える” ことは、良いことだと捉えられていると思いますが、必ずしもそうではない場面を数多く見てきました。 EECの体験型のプログラムの一つに『ウォール(高さ4mの壁をグループで乗り越える)』というものがあります。その課題にグループが対峙すると、様々なことを試行錯誤しながらトライ&エラーを繰り返します。「誰が先に登る?どんな形で登る?こんな方法でやってみる?」などなど。 その際、オブザーバー(グループのメンバーやスタッフではない方)が横からアドバイスをしてしまうことがあります。 例えば、そのアドバイスの結果、グループが『ウォール』という課題を達成したとします。一見、課題が解決出来て良かった!となりそうなのですが、果たしてそうでしょうか? 見方を変えると、グループのメンバーは、教えられたことで自分達で考える機会を一つ失っています。言い換えると、“考える力を育む機会” を奪っているということですね。 上記は少し極端な例ですが、様々な場面で、教えることで考える機会を奪ってしまっている様子を見ます。 今の時代、正解を教えることよりも、考える力をつける方が価値があると思います。(そもそも絶対的な正解などない)これが、教えることは教育の一側面にしか過ぎないというもう一つの理由です。“考え、実行する機会・場を創る” ということが、EECにとっての教育の大きな軸になっています。※『教育(Essential Education)の力で世界をhappyに』もご覧ください。 […]