Contents 交通渋滞・トラフィック(アドベンチャーラリー)

2018.01.17

お知らせ

グループの人数+1枚の小さなマットが一直線に並んでいます。真ん中を空席にし、その空席を向いてメンバーがそれぞれマットの上に立ちます。
 
そこで初めてグループに課題が伝えられます。ここでは詳しく書けませんが、ある一定のルールに従って「メンバーが並び替わること」が課題です。
 
研修プログラムのデザインにもよりますが、いきなりスタートすれば、空席を隔てて向かい合っているメンバーがどうしても課題解決、意思決定の中心になってしまいます。後ろの方に位置したメンバーは「一体、何が話し合われているのか?」と様子を伺うだけ…。
 
日常起きている意思決定のプロセスがあからさまに表出します。「私は決められたことに従うだけ…」グループに課せられた課題であるはずですが、メンバーとしての責任を果たそうとする姿勢は意思決定の現場からの距離に比例して、薄れていきます。
 
課題を説明した後、作戦会議の時間を設け、スタート前にくじ引きによって “指示者” を決める場合もあります。
 
この場合、指示者以外のメンバーは、黙って指示者の指示に従うことになります。つまり、作戦会議の中で全員が解決策を理解しなければなりません。少し構成的ですが、これによって当事者意識を持たなければならない状況が生まれます。自分からアクションを起こさなければ、グループの意思決定には加わることはできません。
 
本来は、自主的、主体的にメンバーとしての責任を果たすことが理想です。このような環境に身を置かなければ、自ら動き出せない自分…。日常とのコントラストの中で普段の自分自身が浮かび上がります。
 
それでも自分に “指示者” が回ってこないように祈るのか?逆に “指示者” になりたいと思うのか?どちらでも構わないのだと思います。ただ、グループメンバーとしての “責任” をどう考えるのか?どう考えたのか?自分と素直に向き合うことができれば、次に成長というステージが待っているはずです。

投稿者プロフィール

鈴木浩之
鈴木浩之
Sales&Promotion担当マネージャー

大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。
EECの前身であるOECに参画、国立青少年教育振興機構「中央青少年交流の家」、市議会議員を経て現在に至る。

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