内定者と先輩社員をつなぎ、組織定着率を高める“相互理解”研修
―神戸化成株式会社 内定者研修レポート―

2025.02.18

お知らせ

神戸化成株式会社様では、毎年複数名の新卒社員を迎えるにあたり、以下のような課題や想いをお持ちでした。

・内定者フォローのタイミングで不安を軽減したい
・お互いの理解を深め、早期離職を防ぎたい
・せっかくなら「楽しかった!」と思えるプログラムを提供したい
・入社前から先輩社員とのつながりを作り、入社後も気軽に相談できる関係性を築きたい

それらの声を元に…
「知る×学ぶ×楽しむ」をキーワードに、体験型のグループ研修を企画・実施しました。

今回は、神戸化成株式会社 様にて実施した「内定者×先輩社員のグループ研修」の事例をご紹介します。
新卒内定者が入社前から先輩社員と交流し、お互いをよく知ることで、入社後の不安を解消しつつ円滑な関係性を築くことを目指したプログラムです。

設立1981年(昭和56年)
事業内容着色料・甘味料・添加物の製造および販売/食品添加物輸入・加工販売
社員数61人(2024年4月1日現在)
本社所在地兵庫県神戸市灘区

研修の目的

内定者フォロー(内定者の離反防止)
内定者同士、内定者と先輩社員が楽しみながらお互いを知る
ジョハリの窓などを活用して自己理解と他者理解を深める

研修プログラム概要

研修では、内定者6名と先輩社員6名が混合でグループを組み、互いの個性を知り合うためのワークを中心に行いました。合計4時間のプログラムの流れは、以下のとおりです。

Step 1 ~お互いを知る(1時間)

  • オープニング
    研修の目的・全体像を共有
  • オリエンテーション
    参加者自己紹介
  • 「プロフィールパズル」作成
    発言タイプや趣味・好きなことなどを共有し、打ち解ける

Step 2 ~関係性を深める(2時間)

  • グループ実習
    先輩社員と内定者の混合チームでゲーム形式の課題に取り組む
    共通の目標を協力して達成することで、一体感と協力姿勢を高める
  • 「ジョハリの窓」ミニ講義 → ペア・グループワーク
    「自分が知っている自分」「他者が知っている自分」を整理
    相互理解を深め、オープンなコミュニケーションの重要性を学ぶ

Step 3 ~フィードバック(1時間)

  • グループ発表
    実習のふり返りや学びの共有
  • 先輩社員から内定者へのフィードバック
    チームワークの中で見えた強みや成長ポイントを伝え合う
  • チェックアウト
    感想共有・今後のアクション宣言

研修プログラムのポイント

お互いを知る

プロファイルなど“同じ尺度”(発信タイプ – 聞くタイプなど)を用いて相互理解を進める。
また、分布図として可視化することにより、内定者が入社後自分があどのような雰囲気の中で働くのかをイメージする。

関係性を深める

内定者と先輩社員のMIXグループ、内定者だけのグループなどグループ編成を変えることで、多様な関係性を構築していく。またプロファイル分布図を踏まえて関わることで、より相互理解が深まる。

フィードバック

グループ実習②を見学していた先輩社員から内定者へ向けてフィードバックを行う。フィードバックを通して、内定者は入社後自分が成長できることを想像でき、先輩社員は後輩育成の視点を養ったり、受け入れの準備ができる。

研修後のアンケート&参加者の声

「同期メンバーを知ることができましたか?」

全体平均:4.0(1~4の4段階評価)という高評価をいただきました。

参加者の声

  • 「話しながら楽しく進められる研修だったので、同期だけでなく先輩方の性格も知ることができました。」
  • 「それぞれの強みをもとに会話を進められ、課題解決の場面でも個性を活かせました。」

「内定者のことを知ることができましたか?」

全体平均:4.0(1~4の4段階評価)という高評価をいただきました

参加者の声

  • 「ジョハリの窓などのワークが効果的で、どのようなタイプの方なのか理解できました。」

研修全体の満足度

全体平均:3.9(1~4の4段階評価)

参加者の声

  • 先輩社員:「内定者の人となりを知るだけでなく、自分自身の振り返りや成長にもつながる学びがありました。」
  • 内定者:「先輩社員の人柄や特徴、働く姿勢など、多くの発見があった。自分の強みや長所も認識でき、良い機会となりました。」

研修担当者所感

研修では講義だけでなく、実習を行うことで楽しみながら相互理解を深めることができました。

内定者同士や先輩社員との交流も、ただ年齢の近い人と話すだけではなく、お互いの“特性”を理解しながら協力するという形で進んだため、入社後に先輩に相談しやすくなる、前向きなイメージをもっていただけたと感じています。

まとめ

今回の「内定者×先輩社員」研修では、相互理解が深まることで入社後の定着率を高めることに大きな手応えがありました。
「いっしょに働く人」を入社前に知っておくことで、心理的ハードルが下がり、チームとして協力していける下地ができるのは大きなメリットです。

エッセンシャルエデュケーションセンターでは、人材育成、社員研修、組織づくりに関する多彩なプログラムをご用意しています。
「自社の内定者研修をより魅力的にしたい」「新入社員の早期離職を防ぎたい」「先輩社員との関係構築をサポートしたい」などでお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。


投稿者プロフィール

田中翔紘
田中翔紘
代表取締役

幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。
高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。

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