【学校教育支援】この夏、中学生が挑んだ “自分づくり” とは?

中学1年生の夏、どんな自分と出会えるのか?

 夏休みも終盤、中学1年生が1泊2日の “チャレンジキャンプ” に挑みました。琵琶湖畔にあるセミナーハウスを起点に個人チャレンジとして “クライミング”  、グループチャレンジとして “沢登り” を行いました。今まで出会ったことのない自分自身(またクラスメイト)の強さ、弱さ…今回のキャンプを通じて、色々な自分と出会い、向き合い、そして「こう在りたい」という宣言をすることで、キャンプでの気づき、学びを胸に刻んでいきます。自分の言葉で「自分」を語ることにもチャレンジし、そのチカラも身に付けてもらいたいと思います。

自分で知らず知らずのうちに引いているラインは、もっと先にあるのでは?

 中学生くらいになれば、自分はこれくらいならできる、これ以上は無理というラインがそれぞれにあることでしょう。家庭や学校の中で、「うちの子の実力はこれくらい」とか「うちの生徒にはこんなこと無理なんじゃないか」など…ラインは固定化され、それがまた子どもたちに還っていき「自分のチカラはこんなもの…」と知らず知らずのうちに刷り込まれていくような気がします。そんな風に引かれたラインを子どもたちが普段の生活の中で超えることはとても難しいことです。このチャレンジキャンプで、そのラインを越える体験が提供できればと思います。そのライン、本当にそこに引かれているのですか?実はそのライン、もっと先にあるのではないですか?そもそも、そんなラインってあるのですか?

自分はこれくらいならできる、これ以上は無理というラインを書き換えるには?

 クライミングでは、壁を見た瞬間「無理…」という言葉があちこちで聞かれました。多くの子ども達が見ただけでその壁を「登れない」と判断してしまっているのです。普段の生活では、きっとここで終わり。「自分には無理」「私にはできない」と判断したことは、実際に試すことなくスルーしていることが多いと感じます。しかし、「やってみたらできた」という経験、「意外とできるものだ」といった感覚が積み重なってゆけば、自分はこれくらいならできる、これ以上は無理というラインは容易に書き換える、また消し去ることができます。実際、「やってみたけれど、できなかった」と言う事も経験するでしょう。その続きが「…けれど、やって良かった」となれば、一歩踏み出した、挑んだ自分を恥じることはないでしょう。

 「やってみよう」と一歩を踏み出すことができない自分と出会うこともあるでしょう。その背景に「失敗するのが怖い」「できない自分(無様な姿?)を見られたくない」という意識があるようです。どうでしょう?もし、失敗したり、できなかったりしたとしても、本気で取り組んでいるならば、その姿を笑う人がいるでしょうか?「失敗」や「できない」という結果ではなく、本気で取り組んでいたか?という姿勢が問われているのです。もし、本気で取り組む姿を笑う人がいるならば、その人自身が事の本質から逃げたり、自分をごまかしたり、取り繕ったりしているのだ思います。

自分の今に満足しているか?そんな自分を好きでいられるか?

 今回のチャレンジキャンプでは、導入でこんな質問をしています。“今の自分” ってどんな人ですか?一人で何かをする時、みんなと何かをする時…。そんな自分のことは好き?好きではない?どんな自分だったら、より好きでいられる?どんな自分になりたい?そして、このチャレンジキャンプで、どんなことを意識すれば在りたい自分になることができる?

 恐らく、ほとんどの中学生がこの様な視点で問われ、自分と向き合う経験を持っていないと思います。大人でも答えに窮する様なこれらの問いが中学生にはダイレクトに響いていたようです。そして、今の精一杯で自分と向き合い、その問いに自分の言葉で答える姿がとても印象的でした。自分自身の強さ、弱さなどひっくるめて先ずはありのままを受け入れる事から “自分づくり” がスタートするのだと思います。そして、どうしたいのか?どう在りたいのか?を自分自身に問い続けて欲しいと思います。EECは、これからも学校とタッグを組み、子どもたちの “自分づくり” を精一杯、支援してゆきます。

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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