あなたの人生

 EECは、この10月を終えると23期目を迎えることになります。先日、23期経営指針合宿がありました。私は、22年間ずーっとEECに籍を置いていたわけではありません。前身のOECが設立された1997年の翌年から、断続的に関わってきました。途中、国の独立行政法人に出向したり、市議会議員になったりと右往左往しながら、今ここに居ます。

 高校卒業と同時に故郷を離れた時には、今の状況が全く想像できていませんでした。学校の先生になって、地元に帰ってくるのかなぁ…とぼんやりとした未来を描いて、故郷を旅立ったように思います。

 誰もがそうであると思いますが、人生は “正解のない” 壮大な体験学習です。その時、その時の体験をふりかえり、結果を分析し、次なる手立てを創造する。もしくは、自分の理想とする未来にとって、最適な選択をする。そして挑戦し、またふりかえる…。この繰り返しだと思います。失敗し、挫折することもあれば成功し、歓喜することもあります。私の場合、失敗、そして挫折の方が多かったかもしれません。現在まで、順風満帆とはほど遠い歩みだったと、この節目に回想していました。

 なぜ、こんなことを回想したかと言うと、ある課題を目の前にし “正解探し” をすることによって、その課題が達成できないグループに出会ったためです。今回は、そのことをブログに書きたいと思います。

“正解探し”をする癖

 “正解探し” をするグループでは、こんな会話が聞かれます。「この課題、制限時間が○○分だから、○○分かければ誰でもできるってことだよね」、「他のグループは成功していたみたい。どうやってやったんだろう」、「正解はなんだろう」時には「正解は?」と直接尋ねてくる参加者もいます。この課題を達成したい、解決したいという気持ちの現れであることは確かです。しかし、メンバー構成が違えば、できること、できないことも違ってくるはず。正解がない(解決方法が無限にある)課題に対して、“正解探し” をすると、動きながら考える、とにかくやってみる、試行錯誤するといった “勢い” みたいなものは生まれてきません。時間だけが過ぎていき、動き出した時には時すでに遅し…と言うことになってしまいます。

 そのディスカッションで口数が少なかった参加者にその時の気持ちや何を考えていたのかを尋ねると、「アイデアが思い浮かばなかった」、「そんな自分が発言すると迷惑がかかると思った」、「自分の発言が否定されるのが怖かった」、「自分のアイデアが採用されて、失敗するのは嫌」などの応えが返ってきます。

 ここには “正解探し” をする癖みたいなものが見え隠れします。正解にいかに早く到達するか?常にそれを試され、評価されることに慣らされているとも言えるでしょう。

 “考えること” を否定してるのではありません。考える方向が少し違うのかなぁと思うのです。自分(または自分たち)に何ができるか、どうすれば良いかという方向で考えられれば良いのになぁ、単純にそのほうが楽しくない?と感じます。

今までとは違う“チカラ”

 私たちが提供するのは、基本的に参加者にとって “未知の体験” です。そして、一つの決まった答え(正解)があるような課題ではありません。中には、どこか別のところでやったことがあると言う参加者もいるかもしれませんが、その時とは状況が違うはずです。つまり、いくら “正解探し” をしても、何も解決しないと言うことです。前述のグループメンバーにとって、それは大きな気づきであるはずです。

 ここにきて色々な課題が噴出してきている2020年度の大学入試改革。文部科学省は、「グローバル化や第4次産業革命に対応しうる人材を育成するため、あたらしい学力評価制度・大学入試制度の設立が必要である」と考え、この大学入試改革を断行するようです。そんな人材を育成するためには、「学力の3要素」①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度の3つを育成・評価することが重要であるとも言われています。

 言っていることはもっともです。しかし、そんな “チカラ” をつける機会がどこにあるでしょう。そして、結局はそれらを点数化し、評価することになるのでは本末転倒です。

 一方でひとつの救いは、いわゆる偏差値だけで人を評価しないと言うムードが世の中に感じられるようになってきていることです。そこで私たちが提供しているような “体験から学ぶ” と言う場が今後ますます必要になってくると思います。

 私たちが求める “チカラ” は、自分の人生を豊かにする “チカラ” です。人と違っていても良い、むしろ違っている方が良い。凸凹していても気にしない、逆にそれが心地よいリズムに感じられる。順風も、逆風もそれを思い切り受け止めよう。そんな人生をプロデュースできるのは “自分” でしかない。 そんな思いでこれからも『自分らしく後悔無い人生のために』 “体験から学ぶ” 機会を提供していきます!

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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