企業研修を支える『EEモデル』とは?vol.3
ー成長のスパイラルー
2025.07.01
いよいよシリーズも最終回です。このvol.3では、EEモデルの核心であり、企業や個人が持続的に成長するための肝となる「成長のスパイラル」について詳しく解説します。
Vol.1でご紹介した「2つの領域」とVol.2で深掘りした「4つのステージ」を、どのように日々の活動に活かし、自分や組織を「変革」へと導いていくのか、その具体的なステップを探ります。
EEモデルが示す「成長のスパイラル」は、次の3つのステップで構成され、この循環を回し続けることで、個人や組織は「自己革新力」(自分で自分を成長させる力)を高めていけます。

ステップ1:目に見えないものを「見る」~本質に目を向ける『自己内観』~
認知領域から非認知領域へ入っていく最初のステップは、目に見えない内面の世界に意識的に目を向けることです。
何をするのか
EECの研修プログラムでは、実践的な活動の後に行われる「ふりかえり」が自己内観の場として設定されています。
具体的には、目に見える活動や結果(コンテント)や、行動・言動(プロセス)といった認知領域に現れた事柄に対し、「そのとき、どのような意図、考え、感情、思い(エッセンシャル)があったのか」を深掘りして振り返ります。
例えば、チームで一つの課題を解決するという活動(コンテント)の中で、真っ先に意見を出し、チームの先頭に立って取り組んだ(プロセス)という人がいたとします。 その人は『ふりかえり』の中で、どのような意図や考えでそのような行動をとっていたか、またその行動を取った結果、感じたことや思ったことはなんだったのかなど、エッセンシャルに目を向けていきます。
「いつもは他人に依存していることが多いから、今回は自分から行動してみようと考えていた。」 「いつもの悪い癖で、人の意見を聞かずに突っ走ってしまった。」 「チームの中で真っ先に意見を出すことは、他人からどう思われるかが気になって緊張していた。」 などなど、人によって様々なエッセンシャルがあるということが見えてきます。
なぜ重要なのか
私たちは日常生活で、どうしても結果や行動といった「目に見える部分」にばかり注目しがちです。そのため、自身の内面にある「エッセンシャル」を見過ごしてしまうことが少なくありません。
この「目に見えないものを見る」営みこそが、Vol.2で触れたEEモデルの核心であり、自分自身の内面に深く向き合うことへと繋がります。これは単なる「反省会」ではなく、自分を客観的に見つめ、本質を理解するための大切な時間です。
得られるもの
自己内観を通じて、今まで気づかなかった自分、普段の自分、好ましい自分、あるいはあまり向き合いたくない自分など、様々な自分の側面が見えてきます。


ステップ2:『納得感ファースト』~本質的な自己変革への道~
自己内観を通じて見えてきた多様な自分と向き合い、今の自分を “自分自身がどう評価するか”というのがこのステップのポイントです。
何をするのか
自己内観で見えた「今の自分」を基に、「どのような自分で在りたいのか」「どのような自分を目指したいのか」を深く考えます。
なぜ重要なのか
「エッセンシャル」は、他者が評価したり批判したりするものではなく、本人にしか分からない領域です。そのため、自己内観に基づく理想の自分像も他人から押し付けられたものではなく、自分自身が心から「納得できる」ものであることが不可欠です。
得られるもの
納得感のある目標設定をすることができます。この納得感こそが意識や行動を本質的に変える『自己変革』へと繋がるのです。


ステップ3:『次の活動で試してみる』~成長のスパイラルを加速させる循環~
自己内観で得た気づきと、そこから生まれた納得感のある目標設定、そして自己変革に繋がる行動を、日常生活(仕事・現場)で試すことが最後のステップです。EEモデルの全体像を示す図の中で示される「行動力『試みる』」のフェーズにあたります。
何をするのか
設定した目標や目指す姿を達成するため、具体的な行動を日常生活で実践します。
なぜ重要なのか
このステップを踏むことにより、氷山のトップ(認知領域)からボトム(非認知領域)、そして再びトップ(認知領域)へと繋がる循環が生まれます。
もちろん、すぐに全てが上手くいくとは限りません。 上手くいかなかったのであれば、今一度『ふりかえり』、自身のエッセンシャルに目を向け、今一度目標設定をしたら良いのです。成功・失敗に関わらず、重要なのはこの循環を回し続けることです。
試行錯誤しながら循環を回し続けることで、私たちは少しずつ、自分自身が納得できる理想の自分に近づき、持続的に成長していくことができるのです。この連続的な成長の軌跡こそが「成長のスパイラル」です。
得られるもの
手触り感のある「自分自身の成長」を実感することができます。自分で決めて、自分でやってみることが非常に重要です。

EECは皆さんの一歩をサポートします!
この「自分で自分を成長させる循環」を自分自身の力だけで回していくことができれば問題はありません。しかし、なかなか自分だけの力ではうまくいかないこともあるでしょう。はじめは、研修プログラムとして、『活動』や『ふりかえり』をファシリテーターのサポートを受けながら実践していくことが良いと思います。
様々なモノゴトが自動化され、AIやロボットが私達を助けてくれる時代になりました。この流れは、今後増々加速していくことでしょう。
こんな時代だからこそ、人間にしかできないことを探究し、あなたらしい価値を高めていくために、「自分で自分を成長させる力」を身に付けていくことが重要ではないでしょうか。
我々EECも、『EEモデル』を使って、企業理念でもある 「自分らしく 後悔のない人生」の実現を目指していきたいと思います! ぜひ、皆さんのお力にならせてください!
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投稿者プロフィール

- Sales&Promotion担当
大学卒業後、英語教師として自身の出身高校へ就職。その後、小学校へ異動し13年間小学校の教師を務める。勤務先の小学校でEECと出会い、一緒に子どもたちの成長に携わる。2025年5月よりEECへ。
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