アフターコロナの教育

 こんにちは。4月7日に出されたコロナウィルスに対する「緊急事態宣言」。私たちが拠点を置く、兵庫県、東京都ともに「特定警戒都道府県」となっています。コロナウィルスによって亡くなられた方々、現在も治療の過程にある方々にお悔やみ、お見舞いを申し上げます。

 特効薬、ワクチンの開発も進んでいるのでしょうが、出口の見えないトンネルの中にいるような感覚は、皆さんが共有している感覚なのではないでしょうか?気になるのは、子ども達、学生さんのことです。まだ、5月末に学校再開となれば、夏休み、冬休みの大幅短縮、土曜日登校などで遅れを取り戻すことはできるみたいですが、子ども達、学生さんに負担をかけることになってしまいます。また、“教育” って、時間をこなせば済むと言うものでもない気がします。

 今回も、“教育” について、今考えていることを綴りたいと思います。

社会的距離の変化

 これまでは、野外での体験をベースに教育、研修をしていた我々は、コロナウィルスへの感染、また感染拡大防止のために避けるように言われている、密閉、密集、密接が当たり前、どちらかと言うとそれを推奨するような状態でした。

 密閉、密集、密接は避けるべき状態であると言うことを、これだけ刷り込まれると、もしコロナウィルスが収束(終息)したとしても、潜在意識の中に、ある種の恐怖として永く残ると思います。

 社会的距離(心理的距離もある程度、影響を受けると思いますが…)の変化は、避けられないでしょう。不可逆的な変化は色々な面で起こると思います。

 「野外での体験」に、その視点を盛り込まなければいけませんが、野外での体験は、密閉、密集、密接の状態を含めてある意味、完成されたパッケージです。そのパッケージの中身をいじるのは限界があるとも思っています。

オンライン格差

 コロナウィルスによる休校によって、グーンと注目が集まり、環境も整備されてきた「オンライン学習」。EECもオンラインコミュニケーション、オンラインチームワーク、web会議ファシリテーションなどのウェビナー【※ ウェブ(Web) と セミナー(Seminar) を合わせた言葉で、その名のとおりセミナーインターネット上で実施すること】をどんどんリリースしています。

『EECウェビナー』についてはコチラ!

 オンライン学習の環境も整備されつつあるとは言え、インターネットへのアクセスが増えた現在では、まだまだ不十分だと感じます。インターネット回線の速度は、時間帯、エリアによって全く違います。外出自粛、Stayhomeの状況で混雑しているのでなおさらです。

 ただ、インターネットに繋がっていれば良いかと言うとそれだけではありません。端末のPC、スマホやタブレットの性能も “それなり” でないと満足な結果は得られません。この状況下では「オンライン格差」が確実に生まれてしまいます。

 この先、この格差が埋まることはないのかもしれませんが、ここで学校が地域によっては再開されると言うことになれば、教育格差は加速します。学校再開とは別に、「オンライン学習」に関わるインフラの整備、端末の準備は進めるべきだと思います。

オンラインの課題

 EECでは、社内教育制度があります。指定のセミナーと、自分で受講したいセミナーを申し込めます。緊急事態宣言後、私たちもたくさんのウェビナーを受講しました。これは厳しい状況下でも、「教育の営みは止めない」と言う私たちの意志を体現することでもあります。

 いろいろなウェビナーを受講してみて、ウェビナーには、大きく分けて二つの潮流があると感じています。一つは、オフラインで行われていたモノをそのままオンラインに移行したようなもの。学校で行われている「オンライン学習」は、現状ではこちらの流れに乗っています。

 もう一つは、オンラインでないと伝えられない、オンラインだからこそできる、アフターコロナの社会を見据えて、そこで起こり得ることを想定した内容のものです。こちらは、非常に少ないと言う印象です。

 ここがオンラインの課題です。どうしてもオフライン(実際に面と向かって、ある場所に集って行われるような教育活動)を超えられないところがあります。実技、フィールドワークなどを伴う分野の教育、実物を手にとって調査したり、実際に手を添えてガイドしたり、繰り返し練習したりすることが必要な分野などは、オンラインでは代替しにくいのも事実です。

 オフラインでの教育をオンラインに置き換えることは限界があります。コロナウィルスが収束(終息)してから、オフラインでの教育はこれまで以上に活性化することが望まれますが、社会的距離の変化は、想定しておく必要はあります。ここは避けて通れない、これまで通りには行かないと思われます。

アフターコロナの社会

 出口の見えないトンネル(進めば必ず出口があるような一本道ではなく、迷路のような状態…)の途中にいることは間違い無いのですが、それでも小さな光を灯しながら、進むしか無いのです。教育の喪失、空白期間は作ってはいけないと思っています。

 前提は、コロナが収束(終息)しても、web会議、テレワーク、オンライン学習などの需要はなくならないと言うこと。そして、学習者の側の特性(学び方、対人感受性・耐性の強弱など)によっては、オンラインの方が良いと言う層が、確実に存在すると言うこと。

 コロナ禍によって、それに気づいたと言う層も多いと思います。それは社会性がないとか、友達が少ないとかネガティブに捉えられ、語られてきたきらいがありますが、その価値観もガラッと変わると思います。

 教育や学習の環境は、オンライン、オフラインのハイブリッドになり、オンラインと言う片方の翼が大きくなり、機能が強化され大きく羽ばたくことができると思います。そうなるでしょうし、そうしなければならないと感じます。

 コロナ禍によって(良い悪いは別にして…)『エッセンシャルエデュケーションの時代』になると確信しています。現在は大変厳しい状況ですが、EEの力で世界をHappyに!ハイブリッドで行きましょう!

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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