成長と定着〜従来型の研修とのちがい〜 | Essential Education Center

企業研修における成長と定着〜従来型の研修とのちがい〜

企業研修における成長と定着について 涼しさを通り越して、寒さを感じる日が増えてきました。そろそろ2020年の年末が近づいてきています。各企業では、今年の総括と共に、来年度の研修、育成計画が始まっているようです。

 それに伴い、来年度の研修についてのお問い合わせが増えてきました。コロナの第二波がやってきているという見方もあり、来年度の採用、育成について、なかなか見通しが立たないというのが正直なところでしょう。しかし、立ち止まっているわけには行きません。

 従来型の研修の中に感染症対策という制約条件が加わったとみるか、見通しが立たない状況だからこそ、不確実な状況に対応できる力、困難を乗り越えられる力をつけることも教育、研修、育成の中に含まれるようになったとみるかにより、その対応は変わるように思います。

 弊社に届くお問い合わせからは、後者が断然多いという感覚です。先日、プレスリリースしたリサーチの結果、『62.2%の経営者がwithコロナにおいて「人材の重要性が高まった」と回答』していることからもそれが伺えます。

研修の比較と検証

 今年度入社の新入社員は、コロナの影響で期間の短縮、場所・方法の変更など従来型の教育、研修、育成ができなっかったというところは共通項ではないでしょうか?そして、その成果が見え始め、従来型の教育、研修、育成の過程を経た前年度以前の社員と比較される時期ではないでしょうか?

 いろいろな所から聞こえてくる声に耳を傾けると、「急場しのぎで在宅&オンラインで研修をやってみたが、思った以上の成果が出ている」「やはり、OJTも含めて対面で、文字通り手取り足取りトレーニングできなかったので厳しい」「研修の成果としてはまずまずだが、副産物(同期意識、所属意識)が少ない」など、賛否両論です。

 やはり、前段の「従来型の研修の中に感染症対策という制約条件が加わったとみるか、不確実な状況に対応できる、困難を乗り越えられる力をつけることも育成の中に含まれるようになったとみるか」育成側の覚悟みたいなものが試されていたということでしょう。まさにVUCAの時代…試されています。

人材育成に関して 最近、社内で話題になったこと

 最近、社内で文語、口語の得意不得意ということが話題になりました。世代、職歴を含めた経験が影響しているのか私は断然「文語」の人です。原稿を読むことは得意ですが、アドリブで話すことはあまり得意ではありません。雑談であっても進んで話すことはほとんどありません。沈黙に苦痛も感じません。

 自分が講演会などで「話す」時には、原稿が欠かせません。例えば、プレゼンテーションのスライドを作り、これと、これを、この順番でとイメージしただけで、講演会に臨んだときは、終わった後でこれも言えば良かった、あれは余分だった、反応が悪かったという “モヤモヤ感” しか残りません。

 話しながら考える、相手の反応を見ながら表現を変えるということが得意な人もいれば、予め考えて、ある程度の原稿を用意して(それに沿って)話すのが得意な人もいるようです。

 原稿に目をやりながらだと伝わらない、言葉に活力がないと思われがちですが、何話しているかわからなくなるよりはましかなと思います。原稿の推敲に相当の時間と労力を要しますが、「文語」の人という特性にはあっているんだと思います。

 一方「口語」の人が社内にいます。「文語」の人である私が企画書や報告書など「口語」の人の文章を読むと混乱します。正直、ストレスです。

 しかし、その「口語」の人は、原稿がなくても人前で淀みなく話します。それも理路整然と…。聞いていると結構重大な言い間違いもあるのですが、そんなことお構いなしで勢いで話している感じがします。きっと「口語」の人は、予め原稿なんか用意してしまうと逆にその特性が活かせないのでしょう。羨ましくもあり、危なっかしく感じたり、結構複雑な気分になります。

 「講演会」という場面では、「口語」の人の方が評価が高いと思います。かといって「文語」の人である私のブログ(文章)がバズることもなく、「口語」の人のブログの方が読まれているようなので、また違った要素があるのでしょう。

 第三の言語?視線、眼力、立ち居振る舞い、態度という目に見える部分と信念、使命感、寛大さなど目に見えない部分が相まって、「文語」「口語」を越えた要素の影響が大きいのかもしれません。

 そういう意味で言うと、淀みなく、堂々と聴衆に語りかけるような上手なプレゼンテーションでも空虚に聞こえることがあるし、たどたどしくてもグッと迫ってくるプレゼンテーションがあったり、第三の言語の存在は大きいようです。

企業研修における学習者の特性

 「文語」「口語」の話をしたのは、学習者(受け手)の特性が、教育、研修、育成に関係すると感じたからです。「講演会」は、一方通行のコミュニケーションであり、ラーニングピラミッドでは、定着率も低いとされていますが、受け手(学習者)の特性によるところも大きいと思います。

 期せずして、コロナウィルスの影響でオンライン学習が学校教育、社会教育、企業教育など様々な分野で盛んになりました。新しい学習形態であるので、慣れていない、勝手が分からない、自主性にゆだねられる部分が多く不安…など、デメリットが多く聞かれましたが、みんながみんな対面など従来型の学習形態の方が良い、効果的ということもなさそうです。

 大学の現場では、大教室の講義ではほとんどなかった質問が、オンラインだとたくさん出てくるようになった。オンライン研修だけで現場に配属された新入社員の高いスキルに驚かされた。不登校の子がオンライン授業に顔を出すようになったなどなど、オンライン学習の方が良い、効果的という可能性も見えてきました。

 これからも、それぞれの特性に沿った(特性の違いを排除しない)学びの場を創造していきたいと思います。そして、それぞれが “可能性” を拡げ、Happyになれるような世界を作っていきたいと思います。

 

この記事を書いた人

鈴木 浩之(Hiroyuki,SUZUKI)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター Sales&Promotion担当マネージャー。
大学卒業後、世界的冒険教育機関であるOBSの指導者コースJALT受講、その後、OBSインストラクターへ。OEC、国立青少年教育振興機構、市議会議員等を経て現在に至る。1971年静岡県出身。

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