“今どきの若者” の可能性

“今どきの若者”ってどんな人?そう聞かれたらみなさんはどう答えますか?

4月に入り新入生、新入社員の方々が新たな場所で活動を始めたことと思います。EECでは、今年度の新入生のオリエンテーションキャンプや新入社員研修が始まりました。

新入生、新入社員は何年生まれ?

先日、研修をさせて頂いた高卒新入社員の方々が、2000年生まれという事を知り衝撃を受けました。新入生、新入社員がそれぞれ何年生まれなのか気になったので、調べてみました。

 ・新入社員(4年生大学卒):1996年生まれ

 ・新入社員(高校卒)、大学新入生:2000年生まれ

 ・高校新入生:2003年生まれ

 ・中学校新入生:2006年生まれ

 ・小学校新入生:2012年生まれ

EECでは、上記全ての方を対象にプログラムを提供する機会があります。現場で先生や企業の方とお話しをしていると、よくこんな話題が出ます。「言われたことは忠実に出来るけど、応用が効かない」、「安定志向」、「指示待ちで自分からは動かない」、「周りの目を気にして遠慮している」、「自分に自信がないのか?」などなど。

 また、ネットで “今どきの若者” と検索をしてみると、たくさんのネガティブな言葉が出てきます。受け身、指示待ち、欲がない、社会性がない、打たれ弱いなどなど…。さらには理解不能と様々な表現をされています。中高年の方々は、 “今どきの若者” に「物足りなさ」を感じているように思います。

私が感じている “今どきの若者”

とても感覚的な表現で恐縮ですが、私は数年前から “今どきの若者” には『勢いがない』と感じています。また、出る杭にならないように周囲をとても気にする人、逆に周囲を全く気にせず、自分を貫く人と両極端…。どちらかというと前者の方が多いと感じます。

それは、SNSで常に人と繋がっているので、自分の意志がSNSやネットに左右されてしまい、出る杭にならないように周囲をとても気にしていたり、SNSやネットを自分の情報源として最大限に活用し、自分を貫けているかの違いでしょうか?

新入生のオリエンテーションキャンプや新入社員研修の現場では、周りの人に一生懸命声援を送ったり、色々なアドバイスをしたりする姿をよく目にします。しかし「あなたがやったら良いんじゃない?」と言うと、「いや私は…」、「だって失敗したら…」と言う方が多いです。当事者としてその場にいるという様子は見受けられません。彼らは、どんな瞬間に気持ちが高揚したり、何かに夢中になったり、幸せを感じていたり、誇りに思ったりするのだろうと不思議に思います。

“やってみる” のハードルの高さ

始めに書いた今年の大卒新入社員の方(1996年生まれ)は、いわゆる『つくし世代』と言われています。

なぜ『つくし世代』と言われるかといえば、『自分の安心と安全のために “尽くす” 』からだそうです。そんな風に言われている彼らに、「やってみよう」、「自分で考えて行動しよう」、「本音を伝えよう」と言うのは、 “ハードルの高いこと” でしょう。

しかし、ある研修で新入社員の方からこんな話を聞きました。「グループに対して発言するのは抵抗があったけど、自分の意見を伝えてみると、後悔しない。他人任せにしていないから、多分人のせいにしないようになると思う。」

その方が “やってみた” ことに対して純粋に「すごい!」と思い、その方の可能性がグンと広がった気がしました。確かにハードルは高いかも知れませんが、やってみないと分からないことは沢山あると思います。ハードルの高さに比例して失敗のダメージも大きいと思いますが、やってみないことには成長も強くなることも無いでしょう。私は、失敗も次に活かすことができれば成功だと思っています。『ゆとり世代』の一員である私は身をもってそう感じています。

プログラムという日常ではない所で “試しにやってみる場” を提供し、その経験を日常にも繋げられるモノに出来ればと思います。

この記事を書いた人

副島理恵子(Rieko,SOEJIMA)
有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター EE事業部ディレクター。長崎純心大学在学中は、社会福祉の分野を専攻しながら、野外教育の指導ボランティアを経験。大学卒業後、本格的に野外教育の世界へ。1989年長崎県出身。

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