厚生労働省と文部科学省は17日、2021年3月卒業予定の大学生の就職内定率が10月1日時点で69.8%となり、前年の同じ時期より7.0ポイント低下したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい就職活動を強いられ、10月時点では15年以来5年ぶりに70%を割り込んだ。低下幅はリーマン・ショック後の09年調査(7.4ポイント)に次ぐ過去2番目の大きさ。 JIJI.COM(時事通信社)2020年11月17日17時44分
コロナの影響は、大学生の就職活動や企業の採用活動にも大きな影響を与えているようです。
目次
急転直下
大卒の内定率はコロナ直前までは、’18年に77 %を記録するなど、過去最高を推移していました。いわゆる「売り手市場」というものです。
そこからコロナショックの影響を受けた内定率の下落は、まさに急転直下と言えます。
大学生にとっては、わずか数ヶ月の差(1学年違うだけで)で天と地ほどの差がついてしまったことになります。
さて、この状況は大学生や企業にとって、どのような意味を持つのでしょうか?
企業にとって
企業にとって、「売り手市場」が一変して「買い手市場」に変わったということは、ある意味チャンスとも言えます。
今まで取ることが出来なかった優秀な人材を確保できる可能性が大きく上がったということです。
多くの会社で厳しい状況ではありますが、長期的な視点を持って採用活動ができる会社は、数年後に大きく結果に繋がるかもしれません。
追い込まれた状況でこそ、何に投資するかという企業の意思決定が問われています。
組織は ”人” である、ということを忘れずにいきたいと思います。
大学生にとって
大学生にとって、就職先が決まらないということは、精神的にかなり大きな負担がかかっていることだと思います。
いまだかつて無いほどに、自分自身と向き合い、悩み、試行錯誤を繰り返していると思います。数年早く就職できていれば、と思うこともあるかもしれません。
しかし、今経験している苦労は、大きく自分を成長させるキッカケにもなるはずです。
とことん考え、行動して社会に出ていく人と、あまり苦労せずに社会人をスタートさせた人では、社会人になって10年後に大きな差が開いていることも十分にあり得ます。
10年後に、「コロナ禍での就活の苦労」なんて話が出来るだけでも、他の世代では持てない武器を持っているようなものです。
悲観せず、今の状況をチャンスと捉え、前に進んでいってほしいと願います。
先の見えない状況が続いていますが、下を向いていても始まりません。
起きている状況をどう捉えるかで、結果は180度変わります。
今できることを、楽しみながら全力で!
この記事を書いた人

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有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター代表取締役。
幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。1986年兵庫県出身。
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