オフラインの価値

2020.03.19

お知らせ

 以前、『圏外の価値』という記事を書きましたが、今回は、「我々は(まだ)オンラインでは完結できない」という話をしたいと思います。

 新型コロナウイルス、各方面で甚大な影響を与えていますね。かく言うEECも、中々な影響を受けております。(ピンチは大チャンス、が社内共通認識なので全く問題なし)皆様はどのような対策をとられていますか?

 学校は休校になり、不要不急の外出や大規模イベントの自粛、企業においてはテレワークが推奨されていたりします。国によっては、外出禁止措置がとられた所もありますね。

 現在、世界中の多くの方が、今までと違った生活を体験されているのではないかと思います。今までの生活と何が最も違うかというと、「人に会わない」ということではないでしょうか。皆さんは、この「人に会わない」という生活、どのように感じていますか?

意外と問題ない?

 テクノロジーの発展のおかげで便利な世の中になったので、人に会わなくとも、かなり多くの物事は完結することが出来ます。

 会議はカメラ付きのパソコンやスマホがあればweb上で完結し、何かを購入するのもワンクリックで玄関まで届きます。(これが10年前であれば、不便さやストレスは比べ物にならなかったでしょうね)

 SNSで他の人の様子を知ることが出来、世界の最新ニュースもいつでも見ることが出来ます。最近のSNSのタイムラインでは、zoomhangoutweb会議の様子が数多く流れてきますね。

 さらに、スマホの中には動画や音楽、本や雑誌、ゲームなどは無料で溢れ返っており、暇つぶしや遊ぶことにも事欠きません。

 「あれっ、意外と問題なく生活できる。。」そう感じた方も多いのではないでしょうか。

 特に企業においては、今までオフィスで行っていた業務の多くが、テレワークでも問題なく完結することに驚いている人も少なくないはず。さらには、通勤の時間やストレスが減ったという声も聞こえてきます。これは、新型コロナウイルスの数少ないメリットの一つかもしれませんね。(デメリットが想定外に大きいので、メリットの一つでもみつけないと…という思いで言っています。)

ネットの情報は不足している

 なんとなく、人に会わなくとも生活できる? となりそうですが、中々全てが上手くいくわけではなさそうです。

 先日、お客様と大人数でweb会議を行ったのですが、いくつか違和感を感じることがありました。(少人数のweb会議は日頃EECでも実施していたのですが、大人数は初めてでした。)

 それは、相手が何を考えているかが分かりづらいと感じ、対面なら言っているであろうことを言わない自分がいると言うことです。私自身の意識の問題、または慣れやテクニック的に解決出来る部分も多くあると思いますが、自分の価値を最大限発揮出来ていないという意味では、少なくともあの場面ではマイナスでした。要因としては、やはり圧倒的に情報量が少ないということです。

 我々人間は、無自覚にも様々な情報を五感を使ってキャッチしています。(こちらもご覧ください『人はなぜテーマパークへ行くのか』)その莫大なリアル情報をもとに意思決定を繰り返したり、感情が動いたりしています。

 今の段階では、人間にとって画面越し(オンライン)では、情報量が少ない、もしくは不十分なのです。

 それを証明するように、学校が休校になり自宅待機を要請された学生や子供は、こっそり皆んなで遊びに出かけたり、公園で遊んだりしています。

 これだけ暇つぶしのコンテンツがネット上にあり、ネット上で人とのやり取りもいくらでも出来るのに、です。

 五感を通じて得られる莫大な情報や、上手くいかない不便さ、予測不可能なリアルに人は面白さを感じ、無意識にそれを求めているのではないでしょうか。

 今は緊急事態なので不要なことは避けるべきだと思いますが、今回の件を通して、改めてリアル(オフライン)の価値や意味を感じることが出来ました。

 また、矛盾しているようですが、同時にテクノロジーの大きな可能性も感じています。

 要するに、テクノロジーで解決出来る部分はとことんテクノロジーを活用し、リアルにしか出来な部分が何かを今一度考えようということです。

 今後、さらにテクノロジーが発展すれば(例えば、映画マトリックスの様な世界)、オンライ上で全てが完結する(本当に全て。一切人と会わない。)世界がやってくるのかもしれませんが、今の我々にとっては、まだまだリアルな場、人とのリアルな関わり  というものには大きな意味がありそうです。

 EECでは、戦略的に不便さや予測不可能な場面を活用していきたいと思います。

投稿者プロフィール

田中翔紘
田中翔紘
代表取締役

幼少期からアルペンスキーの選手として活躍。
高校卒業後、単身アメリカColorado Mountain Collegeへ留学。スキー選手として世界を転戦しながら、野外教育を学ぶ。スキー選手を引退後、弊社代表取締役に就任。

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